2011年11月25日金曜日

「天使」と「嘔吐」 の話(汚いの嫌いな人読まない方がいいです) No.0316




やってしまった。

夕べ飲み過ぎて・・・

ひさしぶりにゲロンチョ。
眠りには付いたのだけど、起きてトイレに行って、
便器と仲良くなりました。


というわけで、、、

今日の記事は、少々汚い。
ゲロンチョ話が嫌いな人は、この先を読まない方がいいです。


・・・


急性胃腸カタル。胃腸炎?
飲み過ぎ食べ過ぎがある一定の量を超すと・・・

上から下からまるで食中毒みたいに、
げろげろピーになる、アレです。

結構、苦しいものです。
今回はそこまではないけれど(吐いただけ)、
あの苦しさは思い出してもイヤだなあ。


・・・


かなり昔、大阪の西中島にいた頃。

まだ若かった私は
安宿のビジネスホテルに泊まり込んで、、、
それでも飲みに行っていました。

北の新地にミナミの飲み屋さん。

その日も、一人キタで飲み、ミナミに移動して、
5、6軒はしごして・・・

たしかウィスキーのボトルひとりで2、3本あけて、
夕方6時頃から2時か3時頃まで飲んで、
へろへろになって、、、、


牛丼を食べたのです。

仕上げ牛。

飲んだ後の牛丼。
とてもうまいのです。



・・・


ビジネスホテルに戻った私。
「さあ、さっさと寝てしまおう、うえ、気持ち悪い」

と思いながら床に付いたのですが、
たぶん、2、3十分くらいかな、目が覚めてしまいました。

「きぼち悪い・・・」

まずは胃のものを出そう。と思い、
トイレに行き、指を突っ込み、

「ぐえ、ぐえー」

と吐き出しました。

そこへ加えて、今度は下からも
ぴーぴーしてきました。


便座に座り、ぴーぴーしながら、
上からも吐き散らす私。

まるで火山の上にいるゴジラみたい。

数度に渡り吐き続け、胃のものがすっかりなくなっても、
吐き気がとまりません。

うえっぐえっとやっているうちに、
のどかどこかが切れたのか、
血が混ざります。

上からも下からも、
ぐえぐえです。

ぐえぐえのげろげろげろのぴーです。
汚物にまみれています。


吐いたものはユニットバスの壁に飛び散り、
そこには血が混ざっています。

まるで、バラバラ殺人の現場のよう。

こんな状態が、朝薄明るくなるまで続いたのです。



・・・


朝まで吐き続け、
(少し水を入れても、何をしても、吐いてしまう)

苦しさと痛みでふらふらになって、
私はフロントに連絡しました。

「救急車よびますか?」

フロントはそう言ってくれたのです。

でも、救急車なんてカッコ悪いし
なんとか運転できなくもない、自分で行きます・・・

ということで、近くの救急病院に、自力で行きました。



・・・


淀川キリスト病院。
そこが近くの救急病院でした。

で、朝まだ早いし、今ならすぐ見てもらえるだろう・・・

と思っていた私は、都会の現実というものを知りました。

受付前(まだ診察始まってない)には、長蛇の列。

私は係の人に訴えました。


「とても大変な状態なんです、救急車呼ぼうと思ったけど、
 自分で来たんです、すぐ診てほしいんです・・・」


私はそのとき、立っているのも苦しいくらいだったのです。
でも、係の人は冷たくこういいました。


「受付の券を持って並んでください」



・・・



とりあえず受付順番の機械から券をとると・・・

そこには、、、

忘れもしない、、、


275番という数字が書かれていました。

いったい、何時間かかるんだよ・・・



・・・



ここで教訓。

なんかあったとき、
ぜったい、救急車呼んだ方がいーよ。

重病、軽症に関わらず、
後回しにされるから。



・・・




やっとの思い出ここまで来たのに。
なんとかたどり着いたのに。


数字を見て目の前が真っ暗になってしまった私。

「これはとても並んでいられない」

と思って、通路に行って、、、
そこにヘタッと倒れ込んでしまいました。


そのまま、放置プレイが始まりました。



・・・



何分くらい経ったのか覚えていないのですが、、、
意識もうろうとしている私に、
覗き込む人影がありました。

看護婦さんです。

たぶん、出勤してきたばかりの、
上の方の人だと思います。


「大丈夫?」

と声をかけてくれるのですが、
ちゃんとした答えが返せません。

すると、私の状態を見た看護婦さんは

「あんたら!ナニしとんの!早くこの人見てあげなさい!」

と大声を出しました。


私はストレッチャーに乗せられ、
集中治療室に運ばれました。



・・・



気が付いたときは、集中治療室のベッドの上。
腕には点滴。

でも、、、

あれだけ苦しかった、
お腹もとても楽になっています。


どうやら、胃潰瘍の薬(麻酔薬が入った胃腸薬)を
処方してくれたらしく、
痛みは全くなくなっていました。

あー、本当にありがたい・・・

そう思って、私はまた病院のベッドに眠りにつきました。



・・・



退院後、ホテルの部屋に帰ると、
ユニットバスの壁には、血のしみがべっとりと
四方に付いています。

ほんと、ここで誰か生き物を解体でもしたのかよ・・・

そんな感じでした。



・・・



あの看護婦さん、
私は顔も覚えていません。

年齢も分かりません。

なぜなら、目を開けたときには
ほとんど見えてなくて、、、


声だけが聞き取れた、そんな状態だったのです。


なので、逆光の中に写る看護帽の輪郭と、
あの声だけが記憶にあるのです。



でも、これだけははっきりと、言えます。


あのときの私にとって、彼女は、、、

「天使」

そのものでした。



・・・



私は今も、「天使」という言葉を聞くたびに、
あの逆光の中に照らされた、
顔も見えない、、、


看護婦さんを思い出すのです。



・・・



人を救う職業、いいですね。
どんな職業も、人の為に役立つからこそ、存在していると言えます。

でも、私たちは、、、

自分自身の心から、世の中の為に役立つと思える、
そんな職業に身を置きたいものです。

8 件のコメント:

  1. こんばんは。安本です。

    廣田社長、、、
    表現力豊かで、さすがというか、、、
    でも、やっぱりというか、、、

    自ら落とさないで
    かっこいい方で
    いてください、、、

    と伝えたいところですが、

    どんなにすごい人になろうとも
    ここまでオープンにしてしまう
    廣田社長だから愛されているんだな〜と
    はい、再確認させて頂きました。

    これからも魅力ある方、
    目標となる方であり続けて
    頂けたらと思います。

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  2. 安本さま、コメントありがとうございます!

    >自ら落とさないで

    ありがとうございます!でもまあ、こんなのが地なので(汗)

    >ここまでオープンに

    もっと恥ずかしい話たくさんありますよ!でも、素直に嬉しいです!ありがとうございます!

    >目標と

    それはいかがなものかと(笑)ある部分と、そうでない部分と分けていただいた方が賢明かと思います!また是非覗いてくださいませ!

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  3. 廣田の兄貴!


    こんばんは、谷口です。

    今日は、ぱっとしない一日だったので、

    元気を頂いてから眠ろうかと思い、

    ブログを拝見しに来ました。


    すると!


    なんと!


    ゲロンチョのお話し!!



    笑ました。


    元気を頂きました(笑)


    これでぐっすり眠れそうです。




    しかし、淀川キリスト病院!


    私の実家から近い病院です。


    病院の玄関でへたり込んでいる若かりし日の兄貴を姿を

    思い浮かべ、また笑ってしました。


    失礼しました。



    では、おやすみなさい。



    谷口光利

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  4. 谷口の兄弟、コメントありがとう!

    >ぱっとしない

    そなんだ、まあ、人生いろいろあるさね。でもゲロンチョ話で元気出るかなああ・・・出たらいいのだけど・・・

    >私の実家から

    そうだよね、近くだね。ガラの悪ーいところ。ひょっとしたら飲み屋さんあたりで会ってたりして。もうずいぶん前だけど。あの頃は私もまだ若くチヤホヤされたのだ。ということで今度呑みにいこう!
    また是非覗いてね!

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  5. 私も15年くらい前に深夜にお腹が痛くなり、淀川キリストの近くの医誠会病院へ担ぎ込まれたことがありました。
    点滴をしてもらって痛みを取ってもらいました。

    この時もかなり待たされたと記憶しています。
    かかりつけの懇意なお医者様があるといいですね。

    その後、胆石とか腎臓結石とか、痛いのを何度か経験しています。

    お医者様には本当にお世話になっています。

    健康が一番ですね。
    廣田会長も、無茶しないで体を大事にし手下さいね。

    お酒、タバコ、はほどほどに、
    ですね。

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  6. はんこ屋さま、コメントありがとうございます!

    >淀川キリスト

    意外と多いのですね!皆の味方淀川キリスト病院、ばんざい!ってもっと早く診てくれよ、ってかんじですね。


    >痛いのを何度か

    大変でしたね!でも、痛いのイヤですね・・・

    >お医者様

    はい、お医者様は素晴らしいです。彼らがいなければ私などはもっと早く死んでただろうな・・・

    >廣田会長も

    お気遣いありがとうございます!はんこ屋さまもどうかお体ご自愛くださいね!また是非覗いてくださいませ!

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  7. 廣田会長、こんばんは。

    会長の若い頃の飲みエピソードが本当に凄いので、
    今も相当すごいのでしょうね!(笑)
    カッコイイ所ばかり見せたがる方々とは違って、
    人間味が溢れていて惹かれてしまいます!

    格闘家やプロレスラーやお相撲さんって物凄くお酒が強いイメージがありますが、体が大きいからなのか、体を鍛えているからなのか、飲まざるえない環境だからなのかというのがとても気になります。

    やっぱり全然飲めない方もいらっしゃるんでしょうか?

    僕もお酒が大好きなので、話がそれてしまいました(笑)


    僕も病院にはお世話になった事がありますので、
    やっぱり人の役に立つ仕事って素晴らしいなと思いました。

    ですが、会長がおっしゃるように、自分自身の心から思えるというのが大切なのでしょうね。

    自分自身には嘘はつけませんし、何の為にやっているのか
    という動機が大切なのかなと思いました。

    いつも貴重な学びを有難うございます!

    お体を大切にされ、素晴らしいリーダーをこれからも
    沢山育てて下さいね!

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  8. 龍さま、コメントありがとうございます!

    >今も相当

    とんでもないです!今はなるべく飲まないようにしています!

    >格闘家や

    おすもうさんはとにかくたくさん飲みますね。酒のことを馬力といって、しこたま飲みます!まあ、体大きいし、太りたい人たちなので、いいのかな、と。ボクサーはあまり飲まないですよ。飲むと飲めるけど、現役はあまり飲まないです。

    >自分自身に嘘は

    そうなんですよね、自分はだませないので、自分が納得しているかどうか。周りの言葉は関係ないし、世間体は関係ない。自分が思えばそれが正しい、と思います!

    また是非覗いてくださいませ!

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