2019年7月5日金曜日

大いなる問題 No.0921

《私のお尻の中の大いなる問題》

私はカタコトの英語を話すが故にイヤイヤ通訳をさせられたりすることがあります。

通訳といっても、しょせん小学校低学年のようなレベルです。

ほとんどの単語は皆が知ってるもの。


だから、誰でも英語は話せるはずなのですが、なぜか外国人を前にするとそうはいかないようなのです。


なので、わりとガイド役をおおせつかったりすることがあります。


・・・


もう10年以上も前、米国への団体旅行の際、同行の女性の方から頼みごとをされたことがあります。


「廣田さん、薬屋さんに行きたいのよ」


え?なんで?調子悪いの?と問う私に、まあいいじゃない、とその女性。 


別に深くは聞かなくていいか、いろいろあるんだろう、と薬屋さんに行きました。そしたら、店の前で耳打ちされたのです。


「実は、痔なの」


はあ、そうなんですか、大変ですね、と私。


それで、お願いがあるの、とその女性は続けます。


「私、恥ずかしいので、あなたが痔ということにしてくれる?」


なるほど。俺なら恥ずかしくないとでも?


・・・


まあ、どーせ生まれた時から汚れ役。子供のころから悪いのは俺。


そういえば、母親も私を連れてスーパーに行き、


「この子、便秘なんです!」


と大声で言って、ミキプルーン買ってたな。


「お母さん、ボク便秘と違うよ?なんでそんなこと言うの?」


と、生け贄にされたのも知らず無邪気に尋ねていたのを思い出した。


まいっか。


・・・


ということで、アメリカ人女性店員の前に立ったのだけれど、よくよく考えてみたら「痔」って英語を知らないことに気がついた。


当時はまだスマホなんてなかったんだよね。先持って言ってくれれば調べたんだけど。


しかも「外国の飲み薬は怖いから座薬を買ってくれ」だって。


ボラギノール、プリーズじゃまずいよな。


・・・


言わなければ仕方がない、やらなければ仕方ない。


そういう時は人生において幾度もあるものです。やるしない。


「すみません」


「はい?」


「私は薬を欲しています」


「はあ」


私は言葉だけでは足らないと思い、アメリカ女性の前でお尻を突き出し、小指で座薬の形を作り、お尻に突っ込むマネを何度も繰り返しました。


「私は大いなる問題を抱えています。それは私をひどく苦しめます」


「それはお尻の穴から来るのです」


ケツの穴から子犬でも出てくるんかっちゅうの。


・・・


今日、通訳、翻訳をされておられる方からメールをいただきました。


外国人と日本人との交渉力の差は、その言語の使い方、順番にある、というものです。


こんな話の後にご紹介するのは失礼にあたってしまいそうな気がするので、明日にしたいと思います。


・・・


と、ここまでが過去記事なの。


10年以上のも前のものなんだけど、たまたま読み返して、つい投稿してしまいました。


で、日本人と外国人の交渉力の差、その秘密は、、、

えーと、なんだっけかなあ?忘れたなあ。


うーん、最近ダメだなあ。歳はとりたくないねえ。 


(メールの翻訳者の方はアルジェにおられるtokkuさんという、とても優秀な方。お元気にされてるかなあ)


・・・


写真はマンハッタンに家を借りてた頃だよ。やっぱガラケーだね。

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