2020年12月3日木曜日

今年のクリスマス No.1103

クリスマス。この時期はいつも、お客様のところへサンタの姿で廻る。


もう、20年近くになる。

総勢数百名が、これまた数千件のお客様の家を回る。うちのグループの、風物詩と言ってもいい。

今年はコロナ。

今年はもう、できないだろうな、と私も思ってた。

・・・

グループの一つ、岐阜のスタッフが、

「別にコロナだからってやめるのではなく、置き配でもいいから届けたいです」

と口にした。

・・・ 

ウーバーから出前から、配達屋さんは、非接触のために置き配をしてる。

だから、ちゃんと消毒して、袋に入れて玄関に置き、お届けすれば、少なくとも「サンタが家にやってきた」というプレゼントは渡せるじゃん。

というもの。

・・・

いや、さすがだね。

自分のところのスタッフを褒めるのはアレだけど、よく気づいてくれた。

「コロナだから、クリスマス作戦をしなくても仕方がない」

と私は考えてしまっていた。

しかし、スタッフは、「なんとかやる方向」でしか、物事を考えなかったのだろう。

・・・

「感染対策でお邪魔できない→置き配すれば良い」というのは、言われてみれば普通のことかもしれない。

しかし、コロンブスの卵で、動く側、なんとかやる側で考えないと、この発想は出ない。

だって、ウチのスタッフは、毎年クリスマスを家族で過ごさず、お客様の家を回っている。つまり、イブを家族と過ごしたことがない。

だから、「今年こそ初めて、クリスマスを家族と過ごせるかも」と思ったっておかしくないんだから。

・・・

クリスマスにプレゼントをするのは、郵送でも構わない。

しかし、私たちがプレゼントしたいのは、モノではない。

私たちのお客様は、子育て世代の方々。小さいお子様がいる。

そんな小さい子供たちの家に、、、

サンタがやって来る。

この体験こそが、私たちを選んでくださったお客様へのプレゼントなんだ。

・・・

クリスマスイブ。

キリスト教の祭にちなんだこの日、街はジングルベルの音、テレビもクリスマス番組一色。新しい家で家族団欒を過ごしてる。

そんな夜に、、、

置き配で、玄関に置かれたプレゼントに、一枚のサンタの写真が挟まってる。

置いたらピンポンするからね、気づいてもらえるようにしてる。

「あれ?ピンポン鳴ったね」

とお父さんお母さんは言うだろう。

「なんだろう、〇〇くん、〇〇ちゃん、玄関見てきて」

と子供に頼むんだ。

子供は玄関を開けて驚くかもしれない。

「なんか置いてあるよ。あ!サンタさんだ!」

一枚のポラロイド写真は、サンタが玄関でピースしてる写真。

それを見て「サンタさんって、本当にいるんだ」と子供たちは目をキラキラ輝かせるだろう。

・・・

この一瞬。

今年は、それを彼ら自身の目で直接見ることは叶わないだろう。しかし、容易にその瞬間を想像することはできる。

この瞬間のために、この一瞬のためだけに、ウチのスタッフは今年も自分のクリスマスを潰して、それに殉じることだろう。

・・・

毎年思うね。

ウチのスタッフは最高だよ。誇らしいとともに、尊敬するよ。

クリスマス作戦の写真を載せるね。会員さんには原本をメールで送るよ。

よかったらやってみてね。まだ間に合うから。





0 件のコメント:

コメントを投稿