2010年5月28日金曜日

日本一の営業マン No.0005

久保という営業マンがいる。

年間60棟、約12億円をたった一人で売り上げ、
日本最大の住宅団体で4年連続日本一を受賞している。

こないだ、その久保が何気なく電話をしていた。


・・・

「はい、じゃあ、その日、予定開けておいてあげるね」
「お父さん、夕ご飯の支度があるんやで、俺迎えに行ってあげるから」
「安心して待っといてー」

・・・

どう見ても身内の会話にしか聞こえない。

「今のお客さん?」
「そうですよ」

「お会いするの何回目?」
「2回目す」

「なんでそんなに遠慮ないの?」
「それはね・・・」

久保が言うに、そのお客様は高齢のご夫妻で、
奥様のからだのご調子が悪く、
ご主人が炊事洗濯をやっているらしい。

介護もでき、終の棲家になる小さな家を
お値打ちに建てたい、というご希望だった。

それで久保はこう考えたそうだ。

「俺が守ってやる。俺がこの人たちにとって
 最高の家づくりを実現してやる」


・・・

営業マンは仕事がほしい。契約がほしい。
しかし、そんなことを考えてお客様の前に立っても、
お客様はすぐに見抜いてしまう。

契約がほしいとか、自分のためとかでなく、
お客様のためにと心から思ってこそ、はじめて伝わることがある。

久保はお客様にへつらうことも、おもねることもない。
契約が取れるとか取れないとかの心配もしていない。

お客さまにとって一番いい結論をもたらせるのが
自分であり、自分の会社であるということに自信があるだけ。


だから売れるのだ。


売れなくて悩んでいる営業マンは、
内面を直せばいい。
そうすれば、素のままで人にあたれるようになる。

そういう人をこそ、人は信頼するのだと思う。

4 件のコメント:

  1. 社長、ご無沙汰してます。奈良の森泉です。先日久保さんにお会いしたので、カキコします。
    久保さん、私から見たら普通のおじさんでした。でもすごい方・・・。今度秘密をさぐってみたいと思ます。社長から見ると、自信がある所以外、普通の営業マンとどこが違うんでしょうか。

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  2. 洋介さん、コメントありがとうございます!

    久保はどこにでもいる普通のおじさんです!
    でも、人と瞬時に仲良くなる特技があるようです。
    あとは、少し頭頂部が薄い、というところが他の人と違います。

    その以外には、自分のために働いてない、というところだと思います。私の師匠のブログの「2千万円のコンサルと1億円コンサルの違い」という収録を聞いてみてください!

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  3. はじめまして。

    以前から平さんのお弟子さんということで廣田さんの存在は知っていましたが、本日、初めて廣田さんのブログを拝見しました。

    全記事読ませて頂きましたが、こちらの記事はすっごく印象に残りました。永久保存版です。常に相手のことを第一に、相手の人生を豊かにすることを考えてビジネスに取り組んで行きたいと思います。

    ありがとうございました!!!!

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  4. ハヤトさん、コメントありがとうございました!

    >すっごく印象に残りました。

    ありがとうございます!

    >常に相手のことを第一に、

    商売では昔から言われることですが、
    やっている人は少ないですね!
    ゆえに、それをちゃんとやるだけでお客様から
    求められると信じています!

    お互い頑張っていきましょう!!

    また覗いてくださいね!

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