2021年12月30日木曜日

みんなが休んでるときにこそ No.1213

 昔、まだ私が社長をやっていた頃。


スタッフには小林、寺田、久保と、のちに名だたる成績を残すメンバーたちがおりました。

毎年、12月の28日あたり、仕事納めをしたあとは恒例の行事。

社員たちが休みに入る、12月の29日から、幹部が集まって、セミナーをするのです。

講師は私。

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誰からともなく、「みんなが休んでるときにこそやろう」と、大晦日までの2.3日を、勉強の日に使っていました。

私はこの日のためにネタを仕込み、マーケティングから金融リテラシーに至るまで、自分が得てきた情報を、みなに話すのです。

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何か一つでも良い情報を手に入れたい、自分が成長したい、そんな気持ちを皆が持っていました。

あれから、何年になるのでしょう。私が社長を引退してからすでに十五年が経ちますので、もう二十年近く前なのでしょうか。

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その頃の幹部社員は、今は皆社長になり、業界では知ってるものは知ってる(当たり前か)存在として頑張っています。

JAHBnetで八年連続一位を獲得した小林、企業伸び率全国一位を獲得した寺田、これまた営業時代日本一の座を一度も他に渡さなかった久保など、私には過ぎた仲間達です。

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今、ウチは代替わりとして二代目体制に切り替わりつつあります。

で、、、

また木越、小林マーボ、キム、フナたち新たな二代目社長候補連中が、あの頃のように、

〜お正月休みに入ったからこそ〜

集まって、テーマを決めて勉強し、切磋琢磨をしています。

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5年後、10年後、この若い子たちが、その上の社長連中のように、一成を風靡するような社長になってくれるかもしれないね。

そんな日を楽しみにしています。

若い力こそ、この閉塞した日本経済に活気を与えてくれる、そんな存在になることでしょう。

人が休んでいる時こそ、勉強しましょう。力を蓄える時です。差をつけましょう。

皆が常に努力し進歩して、伸びていき、自分自身にとって最高の、幸せな人生を手に入れて欲しい、と思います。

かつての私たちのように。



2021年12月25日土曜日

クリスマス No.1212

クリスマス。スタッフたちはこの日、サンタの格好をしてお客様のところへ回る。

例年、総勢二百人以上が30台の車に乗って、プレゼントを配って回ってた。それをもう二十年以上続けてきた。業界ではちょっとした社会現象になって、全国の同業者さんが同じように、おのおのの顧客さまの家に幸せを届けていた。

コロナ。

去年はそのコロナのせいで、このクリスマスイベントに影響が出た。

「規模を縮小し、人数も減らした上で、置き配だけでもいいけら続けよう」

とスタッフたちが自らそう考えて、続けてくれたのです。

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そして、今年もまた、この日がやってきました。

今年も置き配。

置き配でもその価値は変わることはない、と私は思います。

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来年こそ、直接手渡せますように。そんな世間に戻っていることを心から望みます。

少しでも、お客様が笑顔になってくれますように。

感染等の心配なく、子供さんたちが「サンタって本当にいるのかも」と胸をときめかせてくれますように。

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私もまた、この日に同じ投稿を、ブログ時代から数えると十数年以上続けています。

イブの日を、お客様の幸せのために使ってくれるスタッフに感謝します。

メリークリスマス。ありがとう。







2021年12月20日月曜日

進むべき道 No.1211

先日のセミナーでお話しした内容を少し書くね。

これは『皮肉過程理論』と呼ばれています。マーケティングでよく使われる理論だよ。

脳は、否定形の指示を理解できません。

「シロクマのことを考えないでください」

この言葉を読んで、あなたの脳には、氷の上にいるシロクマさんが浮かんだと思います。

これはシロクマ実験(Wegner 1987)といわれていて、想像しないでください、と言われると、逆に想像してしまうというものです。

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例えば、ゴルフでキャディさんが「池に気をつけてください」というと必ず(?)池ポチャします。

ゴルフあるあるです。

「右は狭いからOBに気をつけてください」と聞くと、あなたの脳はこう考えます。

「右は狭いのか」「右は狭いのか」「気をつけろ、右は狭いから気をつけろ」

このように脳は「狭い右」にどんどんフォーカスしていきます。ついでにスライス(右曲がり)した記憶も蘇るでしょう。

そして、あなたの脳はこう考えます。

「こんな狭い右側なら、ちょっとスライスしたらもう終わり。OBにならないわけがない」

結果、右スライスでOBです。

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ではどうすればいいのか?

打つべき場所にフォーカスするのです。ゴルフの上手い人はこう考えます。

「フェアウェイのあそこに打って行こう」

そして初めて、打つべき場所に目がいき、打つべきショットのイメージができるのです。

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過去、K1MAXの決勝トーナメントで、日本人最強対決として魔裟斗選手と佐藤嘉洋選手が戦いました。

試合前、佐藤選手は魔裟斗選手の得意技、左フックを警戒し、自分の右のガードを一生懸命上げる練習をしていました。
 
それを見た師匠の名伯楽、小森会長はこう言いました。

「相手の攻撃を気にしているようではいかん。先に当てればええんだ」

この言葉を聞いて佐藤選手はハッと気が付き、魔裟斗選手の左フックに右ストレートを合わせ、先に当ててダウンを取りました。

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現役時代の若乃花は「取るべきマワシが光って見えた」と言います。

F1レーサーは、障害物や、他の車を見ません。それより、自分が走れる最速のラインを捜します。

そうすると、自動的に選ぶべきラインが見えてくるのです。

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障害物を気にすると、障害物にばかり目がいきます。

そうではなく、自分にとって不利なもの〜環境であったり条件であったり。そう言ったものにフォーカスするのではなく、、、

通れる道を探しましょう。

そうするとあなたの前には、脳の検索機能によって、自動的に、、、

「進むべき道」が現れてくることでしょう。

2021年12月16日木曜日

大切な友人 No.1210

九州から、大切な友人が遊びに来てくれたのよ。

業界では知る人ぞ知る、坂井さんご兄弟とその後継者の臼井さん。

ここの会社は内容が群を抜いていて、「無保証無担保で銀行がいくらでも貸してくれる」という会社。

お兄さんは私と同じ元職人上がりで、大分でナンバーワンの会社を作り、グループ企業に育て上げた。

建築、リフォーム、不動産、飲食とその業種は多岐に及び、はたまた政変前のミャンマーでは、国で一番大きい不動産屋さんをしてたりもした。

ちなみに弟さんも超優秀で、不動産で九州一番店。毎年表彰されてる。しかも、パブリックスピーキングの日本ランキング入りしたこともある。

まあ優秀な人たちなのよ。で、

遊びに来てもらって、ゴルフを一緒にしつつ、いろいろ教えてもらったのよ。

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特に、うちの若い衆、木越たちは本当に喜んでいた。

新たな理論、新たな発見、そしてまた新たなマインドセットなど、とにかくすごく参考になったみたい。

若い子たちがさらにまた成長させてもらえたよ。

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思い起こせば、私たちも、独立するときいろんなところへ勉強にお邪魔した。

成功者は、人に教えるのが好きだ。

ほとんどの人は、どこかの誰かから学んで、自らの成功を手にしている。

そしてそのバトンを渡したがっていると言っていい。

だから、自分から学びに来る人を好む。

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独立した当時、私は全国のいろんな成功者のところを回って、学んだ。もう、30年近くも前のことになる。

当時小林と藤田の三人で、東京や地方に行き、勉強をした。お金がなかったので、吉野家食べて安ホテルに泊まった。

なぜか回転ベッドのあるホテル、床がジメジメしていて、枕をどけるとゴキブリが数匹出てくるホテルもあった。

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とにかく貪欲だった。「とてもうまくやっている」「新しいやり方を見つけた人がいる」と聞くと、飛んでいった。

そのうちの1人が、その後の自分の人生を大きく変えてくれた人、平先生だったりする。  

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それ以外にも、多くの人が教えてくれた。

悲しいことに、今は第一線から消えてしまった人も多い。いかに長期間ビジネスを続けることが難しいか?が如実にわかる。

しかし、彼らから学んだことは、今も私の糧になっている。

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うちの二代目たち。木越をはじめとした、各県各社の次世代社長候補たち。

彼らも、私たちと同じように、外の人からの知識を得て、刺激をいただき、成長していくのだろう。

私たちにできるのは、彼らに学ぶ機会を少しでも与えてやること。

私の友人知人の中から特に優秀な人を選び、うちの若い子に会ってもらえる機会を作り、、、

成長する「コヤシ」をわずかでも与えてやること。

それに尽きるのではないか。

そう思います。

写真はゴルフの様子だよ。

2021年12月10日金曜日

感謝 No.1209

今日というわけではないのだけど、私も人並みに生まれた日があるようで、祝ってもらいました。

先日セミナーをしたのですが、その会場で、私のイラストケーキ、高そうなゴルフウェア(普段、ゴルフでは2千円くらいの服しか着てない)

そして、地方で乗るために、と新車のアルファードの、エグゼクティブなんとか。

ありがたいねえ。  

「涙がちょちょ切れる」って、このことだね。

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そして、お世話になってる友人たちからも、私の画像入りのアンリ・ジローや、2006年のリシュブール。

高いし、もう、共に「勿体無くて飲めない!」って感じのプレゼント。

また、多くの知人友人からもお花やおめでとうのメッセージ。

ありがたいねえ。

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もともと、中卒のボクサー崩れで、トビの職人上がり。それが偶然に恵まれて、人がましい人間になった。

今では、人様から「成功者扱い」していただける。 

助けてくれる友人も、仲間もたくさんいてくれる。

もったいないわ。私には過ぎた人生だね。

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いつまで生きているか知らない。そして、この先どうなるかも知らない。

でも、今の段階で終わったとしても、自分の人生は素晴らしいものであったと言って過言ではないと思う。

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自分を大切にしてくれる仲間や友人たち、彼らに尽くしてこの人生を捧げよう。

自分を立ててくれる仲間のために、今まで積み上げたものを残していこう。

人生、なろうことなら100年生きたい。健康に生きたい。しかし、それよりも、充実した人生をこそ、感謝と共に生きていきたいなあ。

とにかく皆さんありがとう。






2021年12月6日月曜日

姉さん No.1208

大切な人が癌になった。子宮頸がんのステージ4だった。

コロナでお見舞いも行けず、病状を知ったのも、つい最近だった。


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知る人ぞ知る、そんな人。

神田昌典先生や本田健さんのアドバイザーで、みんなから「姉さん」の愛称で呼ばれていた。

平先生はもちろん、名だたる昔からのマーケッターは皆、お世話になってる。

名前を知ってる人は多くても、会ったことのある人は少ない。

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私も姉さんとはよく海外、アメリカにイギリスにと、世界中ご一緒させていただいた。

姉さんとは神田先生グループ内のタバコ仲間で、いつもセミナーや旅行を抜け出してタバコを吸ってた。フォレスト出版の太田大将と、神田先生のパーコン筆頭の澤田先生といつも4人だった。

また、ウチのチームぐるみ、家族ぐるみで世話になり、悩んだ時はよきアドバイスをくださり、それですごく助かった。

年齢もひとつ上、会えばいつも元気をくれる、本当に姉さんのような存在だった。

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以前、平先生の還暦パーティーに、神田先生が列席してくださった。

これは、古くからのマーケッターにとって、結構な大事件だったの。

平先生は、神田先生が来てくれるのが一番嬉しい。しかし、そうはいかない事情のようなものもあった。

もちろん、私たちも神田先生が来てくださるとは思ってもいなかった。

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姉さんに相談したところ、姉さんは私にこう言ってくれた。

「神田っちには、姉さんから話してあげるから、ヒロタさん、安心しな」

その後、神田先生からファックスがあった。それを見つけたスタッフがこう叫んだ。

「神田先生、ご参加!」

事務所内がどよめいた。

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会場では、神田先生が、素晴らしいスピーチをくださった。その内容、言葉の気遣いに、皆が涙した。

平先生は、私に深々と頭をさげ、「ありがとう」と言ってくれた。私も泣けてきた。

神田先生がご参加くださったことで、私の平先生への弟子としての最高の恩返しができた。

あれは全て、姉さんのおかげだったんだ。

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その、姉さんが体調に異変を感じはじめ、病院に行ったのが、コロナに入るか入らないかの時期。

調べたら、子宮頸がんのステージ4だった。

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最近連絡が取れないなあ?お会いできるスケジュールが来ないなあ?コロナだからかなあ?お身体大丈夫なのかなあ?

などと思っていた会員さんは多かったろう。

そんな時、一つのレターが届いた。

・・・

そこには、病状の説明と共に、こう書かれていた。

《ガンの家系だったので覚悟はできてる。抗がん剤はお断りした。

元々、オマケの人生って言っていただけあって、我が人生に本気で悔いがない。

「長生きはしたくない」、「ちゃんと生きないと死ねないからね」 と言い続けてきているし、だからそんなにみなさんは心配しないで欲しい。

本当に自分でもびっくりするぐらい思い残しがない。

おかげさまで食べたいもの食べて、行きたいところへ行って、欲しいもの買ってという人生を、小さな頃からずっと歩ませてもらって、そうやって生きるにはどうすればいいかって生きてきたから、そうやって生きてます。

ちょっと気がかりはもう少し部屋の掃除をしたいことだけ。》

(文中略)

・・・

最後の言葉はこう結ばれてた。

「みなさん、ちゃんといい子に、ちゃんと自分の人生を生きるんだよ。わかった?じゃあね」

これが、姉さんを慕った者への、最後の言葉になった。最後まで、本当に姉さんらしい言葉だった。

・・・

お見舞いも行けなかったし、訃報を聞いても、お葬式にすらも行けない。

(コロナが憎いし、既に宝くじレベルの感染者に怖がり社会を潰す、そんな世間の意識をも憎んでしまう)

姉さんに感謝の気持ちと共に、ご苦労様、お世話になりました。姉さんの存在で、多くの人が道を誤らず、助けられました。

ちゃんといい子に、ちゃんと自分の人生を生きていきますね。一生懸命。

姉さん、ありがとうごさいました。ゆっくり休んでください。