2021年12月20日月曜日

進むべき道 No.1211

先日のセミナーでお話しした内容を少し書くね。

これは『皮肉過程理論』と呼ばれています。マーケティングでよく使われる理論だよ。

脳は、否定形の指示を理解できません。

「シロクマのことを考えないでください」

この言葉を読んで、あなたの脳には、氷の上にいるシロクマさんが浮かんだと思います。

これはシロクマ実験(Wegner 1987)といわれていて、想像しないでください、と言われると、逆に想像してしまうというものです。

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例えば、ゴルフでキャディさんが「池に気をつけてください」というと必ず(?)池ポチャします。

ゴルフあるあるです。

「右は狭いからOBに気をつけてください」と聞くと、あなたの脳はこう考えます。

「右は狭いのか」「右は狭いのか」「気をつけろ、右は狭いから気をつけろ」

このように脳は「狭い右」にどんどんフォーカスしていきます。ついでにスライス(右曲がり)した記憶も蘇るでしょう。

そして、あなたの脳はこう考えます。

「こんな狭い右側なら、ちょっとスライスしたらもう終わり。OBにならないわけがない」

結果、右スライスでOBです。

・・・

ではどうすればいいのか?

打つべき場所にフォーカスするのです。ゴルフの上手い人はこう考えます。

「フェアウェイのあそこに打って行こう」

そして初めて、打つべき場所に目がいき、打つべきショットのイメージができるのです。

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過去、K1MAXの決勝トーナメントで、日本人最強対決として魔裟斗選手と佐藤嘉洋選手が戦いました。

試合前、佐藤選手は魔裟斗選手の得意技、左フックを警戒し、自分の右のガードを一生懸命上げる練習をしていました。
 
それを見た師匠の名伯楽、小森会長はこう言いました。

「相手の攻撃を気にしているようではいかん。先に当てればええんだ」

この言葉を聞いて佐藤選手はハッと気が付き、魔裟斗選手の左フックに右ストレートを合わせ、先に当ててダウンを取りました。

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現役時代の若乃花は「取るべきマワシが光って見えた」と言います。

F1レーサーは、障害物や、他の車を見ません。それより、自分が走れる最速のラインを捜します。

そうすると、自動的に選ぶべきラインが見えてくるのです。

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障害物を気にすると、障害物にばかり目がいきます。

そうではなく、自分にとって不利なもの〜環境であったり条件であったり。そう言ったものにフォーカスするのではなく、、、

通れる道を探しましょう。

そうするとあなたの前には、脳の検索機能によって、自動的に、、、

「進むべき道」が現れてくることでしょう。

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