先日のセミナーでお話しした内容を少し書くね。
これは『皮肉過程理論』と呼ばれています。マーケティングでよく使われる理論だよ。
脳は、否定形の指示を理解できません。
「シロクマのことを考えないでください」
この言葉を読んで、あなたの脳には、氷の上にいるシロクマさんが浮かんだと思います。
これはシロクマ実験(Wegner 1987)といわれていて、想像しないでください、と言われると、逆に想像してしまうというものです。
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例えば、ゴルフでキャディさんが「池に気をつけてください」というと必ず(?)池ポチャします。
ゴルフあるあるです。
「右は狭いからOBに気をつけてください」と聞くと、あなたの脳はこう考えます。
「右は狭いのか」「右は狭いのか」「気をつけろ、右は狭いから気をつけろ」
このように脳は「狭い右」にどんどんフォーカスしていきます。ついでにスライス(右曲がり)した記憶も蘇るでしょう。
そして、あなたの脳はこう考えます。
「こんな狭い右側なら、ちょっとスライスしたらもう終わり。OBにならないわけがない」
結果、右スライスでOBです。
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ではどうすればいいのか?
打つべき場所にフォーカスするのです。ゴルフの上手い人はこう考えます。
「フェアウェイのあそこに打って行こう」
そして初めて、打つべき場所に目がいき、打つべきショットのイメージができるのです。
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過去、K1MAXの決勝トーナメントで、日本人最強対決として魔裟斗選手と佐藤嘉洋選手が戦いました。
試合前、佐藤選手は魔裟斗選手の得意技、左フックを警戒し、自分の右のガードを一生懸命上げる練習をしていました。
それを見た師匠の名伯楽、小森会長はこう言いました。
「相手の攻撃を気にしているようではいかん。先に当てればええんだ」
この言葉を聞いて佐藤選手はハッと気が付き、魔裟斗選手の左フックに右ストレートを合わせ、先に当ててダウンを取りました。
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現役時代の若乃花は「取るべきマワシが光って見えた」と言います。
F1レーサーは、障害物や、他の車を見ません。それより、自分が走れる最速のラインを捜します。
そうすると、自動的に選ぶべきラインが見えてくるのです。
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障害物を気にすると、障害物にばかり目がいきます。
そうではなく、自分にとって不利なもの〜環境であったり条件であったり。そう言ったものにフォーカスするのではなく、、、
通れる道を探しましょう。
そうするとあなたの前には、脳の検索機能によって、自動的に、、、
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