(というか、このブログ全部実話だけど)
そして、この物語には、
・F1レーサーのジャン=アレジ
・Mr、X
が実際に登場します。
・・・
以前、フランスへ行ったときのことです。
リヨンだったか、どこだったかは忘れました。
私は、平先生、ミスターXと共に、
小さな古城を使ったホテルに泊まっていました。
城にしてはわりと
こじんまりとしたホテル。
いかにも高そうな雰囲気です。
私は、幽霊にも悩まされず、
ゆっくりと睡眠をとって・・・
すがすがしく目が覚めました。
暖かな日差しが窓から降り注いでいます。
外を見たらクリオネみたいな天使が
ふわふわ浮いてそうな感じ。
心が、洗われるような、そんな朝。
この事件は、そんな朝におこったのです。
・・・
私たちは朝食に出かけました。
そのホテルのレストランは、
ラウンドの窓があって、
広い庭が見えます。
芝生があって、森が周りを取り囲んでいます。
空の青と、芝生の明るい緑。
木の濃い緑に灰褐色の石を積まれた壁。
そして咲き誇る真っ赤な花。
景色も最高です。
さすが、元々お城だったことはあります。
そのレストランの中での最高の場所、
朝日が射す、最高のテーブル。
そこには、「リザーブ」の札がかかっていました。
・・・
私たちはその横のテーブルに腰掛けました。
平先生、そして、ミスターX、私。
・・・
隣のテーブルには、バスケットに入った
「桃」
がおかれていました。
それも、たった5つだけ。
そして、、、
なぜか私たちのテーブルには、
そして他のテーブルにも、
それらの「桃」はなかったのです。
ひょっとしたら、
隣のテーブルの主は、、、
前もって「桃」をリクエストしていたのかもしれません。
・・・
ミスターXが、隣のテーブルを、
睨みつけるようにしてじっと見ています。
そして、おもむろに、、、
口を開きました。
「廣田さん」
はい?
「私はあの ”桃” が食べたいです」
頼みましょうか?
「今すぐ、食べたいのです」
OK、ミスターX、任せてください。
そんなときこそ、私の真骨頂、出番ではないですか。
言いたいことはわかります。
上の者の顔色を見て、
いちいち聞かずとも汚れ役を引き受ける、
それが下の者のつとめでしょう。
そして何より汚れ役こそ、、、
私の役目じゃないですか。
・・・
私は、隣のテーブルの桃をおもむろに一つ盗み、
こちらのテーブルにいるミスターXに、
「これを召し上がってください」
と渡しました。
そのときは、まだ誰もそのテーブルには
座っていません。
だれも見ていません。
ということは、
このまま、誰も来なければ、
「桃が一つ足りない」とおこられるのは
レストランのスタッフです。
おかしいなあ、5つおいたはずなのに、
4つしかない・・・と思っても後の祭り。
つまり、
こういうのを、、、
完全犯罪と呼ぶのです。
キキキキ。
・・・
さてさて、、、
前フリでお話ししたため、
みなさま既にご想像の通り、
このまま完全犯罪が進む訳ではありません。
ここに、ジャン=アレジが登場します。
しかも、、、
「桃」の持ち主、隣のテーブルを予約した、
その本人として。
・・・
平先生は、、、
「あ、アレジだ」
と目を丸くしています。
ミスターXは、脇目もふらず、
両手で桃をモチャモチャ食べています。
さすがのステータスです。
その横で、桃泥棒の実行犯である私が、
恥ずかしそうに下を向いています。
まずい。
・・・
すぐに、アレジたち一行は
「桃」が人数に比べ一つ少ないことに気づきました。
私たちのテーブルには、皿一つありません。
彼らのテーブルには桃が人数よりも
なぜか一つだけ少なく置かれ、
しかも・・・
隣のテーブルで一人が
桃を一心不乱に食べている。
明らかに怪しい。
間違いなく、バレる。
とうか、私たちはすでに、、、バレている。
ひょっとすると、
アレジの桃を盗んで叱られた日本人として、
歴史にその名を残すことになるかもしれません。
・・・
アレジは、こう切り出しました。
「君たちは・・・どこの人?」
平先生が答えます。
「日本だよ」
「そうなんだ、私は日本が好きなんだよ。
なぜかというと、、、、」
アレジは得意そうに、両手をひろげて
少し声のトーンを高くして、、、
「私の奥さんは、日本人なんだよ!」
アホかお前は。
そんなこと誰でも知っとるちゅうの。
私は一人、うつむいて心の中で
突っ込みを入れていました。
はいはい、日本の全国民がそんなの知っていますって。
今日は来てないんかよ?どっちかというと俺は
あんたよりゴクミが見たいんだよ。
そういえば、私の知っているフジTVのプロデューサーは、
「今まで見たすべての芸能人の中で、
ゴクミが一番オーラがあった」と話していたなあ。
まあF1レーサーと結婚するとは、
さすがさすがの流れ石、ってドロンジョ様か俺は?
あーあ、ミスターX、まだ桃食べてるわ、
早く食べ終わればいいのに。せめて隠せば、
あ、よけいおかしいか。
ポケットに入れたらグチャグチャの
ネチョネチョになるなあ・・・(上記約2秒)
「そういえば」
アレジが言います。
「妻はまだ部屋で寝てるよ」
桃の話じゃないのか、ドキドキ。
奥さんよりも桃を話題にしなくていいのかい?
君の桃はいまだにモチャモチャと食べられ続けているんだよ?
しかも、その桃を食べている若者は
君のことなんて歯牙にもかけず、
桃しか目に入れていないんだよ?
アレジともあろう者が桃に負けているんだよ?
「じゃあ」
「フランスを楽しんでね」
え?終わり?
まあ、桃くらいでどうこう言うF1レーサーも
いないのかもしれないけど。
ミスターXは、相変わらず「興味ない」と言った感じで
アレジに一瞥もくれずに
まだモチャモチャやっています。
もー、いつまで食べてるんだろう?
私はなぜかキャンチョメを思い出しました。
これがキャンチョメ。
ミスターXとはステータスが全く異なるけどね。
とても愛らしい。


そして、、、
やっとウェイターがきました。
私は言いました。
「コーヒーを」
・・・
このお話、べつだんオチはありません。
アレジとの会話が再度
始まることもありませんでした。
アレジは何もなかったように仲間たちと朝食を食べ、
ミスターXは「桃」を堪能し、
私はドロボウ呼ばわりされずにすみました。
アレジ恐るべし。
器が広いわ。
・・・
って、まー、どーでもいいような
話なのですが、
今日ちょっと思い出したので
書いてみました。
・・・
さて、今日はピンチをチャンスに変える方法をいきましょう。
実際、、、
上記の話では、ピンチはそのままピンチでした。
というか、、、
ピーチでした。
ではいきましょう。
ピンチをチャンスに変える方法(約11分)
まあ、肩の力抜いていこうよ v(^^)v