今、名古屋のホテルで足止めを食っています。
昨日からの雪で、スタッドレスをはいていないため
車で外へ出られず、缶詰めになっているのです。
東京にいればよかった。
ホテルに缶詰め。
でも、
こういうときは、、、
つい、、、
「あの」話を思い出してしまいます。
・・・
断っておきますが、、、
今日のお話し、話し方の順番とか、
いい方によって多少印象は変わるかもしれませんが…
全て、実話です。
・・・
少し前、たしか2~3年ほど前のお話です。
私は、ある会社の仕事で、●県の〇〇市におりました。
数日間泊まり込みの仕事。
そこで、まあまあのホテルを取ったのです。
連泊で。
その時の、お話です。
ちなみに、最初に申し上げておきますが、
ギャグ的な落ちはありません。
・・・
初日、まず、そのホテルの玄関に入った私は、
なんか暗いなあ…と感じました。
私は、普通のおじさんです。
ちょっと下品なだけです。
決して、特殊な能力があるとか、
霊感があるとは思っていません。
でも、、、
たまに、「あれれ?」と思うときがあるのです。
その時も、むしろ明確に、
何となく嫌な気分を感じました。
そんなとき、やはり、、、
嫌なことが起こるのです。
物理的にではなく、
そういうものとは別の何かの。
・・・
私は、その夜、仕事を終えて、
部屋に戻り、シャワーを浴びて
ベッドにもぐりこみました。
部屋はなぜか暗く、少し湿気を感じます。
ちょっとまつわりつくような空気。
つかれているのか、
すぐに寝たのはいいけれど、
なぜか眠りが浅いことに気が付きます。
そして、、、
誰かの気配を感じます。
中年のサラリーマンが
つかれたスーツ姿で、私を見下ろしています。
ベッドの横を通る、そのかすかな風を
私は感じます。
「行け」
「向こうへ行け」
そう念じる私の横を通り過ぎ、
ドアの前でその「何か」は立ち止まります。
ドアに向かいながら立っている
その中年サラリーマン。
頭の髪の毛は薄く、年齢は50代後半、
ネクタイはせずにくたびれた濃紺のスーツ。
中肉でわずかに背は高いほう。
「行け」
ドアを開けずに、彼は
そのまま外へ出て行きました。
単なる、夢。
そうかもしれません。
でも、私は、今の今でも、
その姿を明確に思いだすことができるのです。
・・・
これはいかん。
怖い。
一般的な言葉で表現するならば、、、
出た。
ここは、、、
出る。
・・・
こんな部屋に明日も明後日も泊るわけにはいかない。
で、、、
当時まだアドバンスマインドを
ちゃんと販売していたころの船川君に
電話しました。
彼、当時の船川君も、その仕事の手伝いに来ていたのです。
こんなチャンスを
私が見逃すわけがありません。
・・・
「船川君」
「はい?」
「君はどこのホテルに泊まっているのかね?」
「いえ、セミナー会場で雑魚寝します」
「そうか、かわいそうに。それは疲れるだろう。
いいかい、船川君、君はホテルでゆっくり体を休めるべきだ。
そうすることによって、君の仕事ぶりは格段に上がるだろう。
そこでだ、船川君、私によい提案があるのだよ。
私は所要ができてホテルを使わない。
△ホテルというんだ。古いがわりと高いホテルだよ。
もったいないから、君に私の部屋を使わせてあげよう。
これで君はゆっくり寝られるはずだ」
「本当ですか!やったあ」
何も知らない当時のフナは
喜び勇んで支度をしていました。
この先自分の身に、
どんなことが降りかかるかも知らずに。
・・・
「この部屋だよ」
じゃあ、おれは行くからね。
お勘定は払っておいたから。
では何かあったら電話しなさい。
これ、俺の携帯。
・・・
しばらくして、フナから電話がありました。
「あの、廣田会長ですか」
何かあったのかい?
「なぜか、耳鳴りがするんです」
耳の病気じゃないのかね?
「いえ、なんかおかしいんです」
ふーん、そうか、まあいい、
実はだね、船川君、昨日、俺、見たんだ。
「え?」
見たのだよ。
「何をですか?」
言い方を変えれば、出たのだよ。
「何がですか?」
何がって、アレだよ。
「アレッて何ですか?」
聞くまでないだろう。
「えええーーーー」
いいかい、船川君。君はフロントに言って、
部屋を変えてもらうべきだ。
「わかりました」
・・・
結果、、、
フナはフロントで3回部屋を変えてもらったそうです。
よほど、怖かったのでしょう。
3回目にフロントは、
「もういい加減にして下さい!
どこでも好きな部屋に泊まればいいじゃないですか!」
と、なかばあきれ、
投げやりになっていたそうです。
・・・
その後、また夜遅くになって、
フナから電話がありました。
「廣田会長、なんか変なんです、この部屋、
何度も誰かがノックするんです。
でも、開けると、だれもいないんです」
ノック?そんなものは知らないねえ。
私の時はそういうものはなかった。
サラリーマンは見たけど。
出るのは出るけど。
「ふーん、誰かがいたずらしてるんじゃないの?
さっきのフロントの人とか」
「馬鹿にされてるんでしょうか」
多分そうだと思うよ、と
こっちも眠たいので、
いい加減に答えていました。
もう寝るね、船川君。
いちいち電話して起こすなよ?
私にとって睡眠というものはとても大切なものなのだからね。
・・・
それからも、幾度となく電話はかかってきました。
私は、みだりに人に携帯番号を教えるべきではない、と
新たな教訓を得ました。
そんな私の言うことを聞かないフナからの、
3度目か4度目の電話のことです。
「廣田会長、今度はピンポンがなるんです、
でも誰もいないんです」
おい、もう2時だぜ、船川君、いい加減にしろよ。
私の睡眠を邪魔してはいけないよ。
「じゃあ、船川君、君は一晩中ドアの前に立っていなさい。
そうすれば、鳴ったときすぐに開けられるし、
誰かがいれば見つけられるから。
だいたいにだね、君はこんな時間まで・・・
「今!ピンポンなりました!」
言葉をさえぎってフナが叫びました。
私との電話中に、チャイムが鳴ったそうです。
「すぐ開けろ!!」
ガチャ!
・
・
・
「だれも、いません」
私も、一呼吸おいて答えました。
・
・
・
「ああ…そう」
ドアを開けた廊下には、人っ子一人、いなかったそうです。
本当にあった話です。
翌朝、フナはその後の部屋をキャンセルし、
セミナー会場で寝ることにしたそうです。
・・・
「ヘタレ」
その話を聞いた周りの仲間は、そう言って
フナをからかっていました。
信じてくれないのです。
なので、、、
私も一生懸命、仲間たちに説明しました。
「いや、でもおれとの電話中にあった話やで、
わりと本当っぽかったで」
「なにいっとんですか、会長まで」
「いやいやいや、おれもその前の日に見たもん」
「またまた、会長まで一緒になって」
「でも、見たもん」
「もういいですって」
「本当に、見たもん」
「僕ら忙しいんですよね」
「だって、見たもん」
「もう行きますから」
誰も信じてはくれません。
フナはヘタレ決定、私は話しを面白おかしく
吹聴している程度に思われたようです。
・・・
そんなことも忘れたある日のこと。
半年ほどたったころでしょうか。
おなじ、その町に仕事に行く機会がありました。
夜は、お決まりの飲み屋コース。
クラブでおねいさんたちと飲んでいました。
その時、誰からともなく、「ゾッとする話をしよう」と
いうことになりました。
もちろん、まだそのフナの事件は話していません。
クラブのおねいさんが言います。
「あのね、この〇〇市にも、怖い話あるんだよ、
夜中に、子供がノックしたりチャイム押して走り回るんだって」
どこ?
「△ホテル」
ああ…そう。
・・・
こういう話が苦手な人に。
まあ、フナもその一人だね。
対処法を録音しようと思ったのですが、
フナが嫌がるため、このまま記事にします。
まず、こういう系が、実際に「いる」かどうかは知りません。
でも、こういうことは言えると思うのです。
・・・
霊の存在を恐れるあなたに、
次の言葉を送ります。
①生きている人間のほうがずっと怖い
ユーレイがいたとして、その人たちが
実際に大量殺人をしたという話は聞きません。
個人攻撃して体を悪くしたり、事故したり、
脅かしたりする。それくらいのものです。
でも、ヒトラーは何をしたか?
地下鉄で毒をまいた人たちは?
生きている人間は、欲のために人をだましたり、
何万人も殺したりするのです。
生きている人間のほうが、ずっと怖いことが
お分かりいただけると思います。
②逆にメリットのほうが大きい
もし、霊というものが存在するのなら、
人間はある意味永遠の存在になります。
死んでも、死なないのです。
そうであれば、私は、大好きだったひいおじいさん、
ひいおばあさんと会えるということです。
親父にも会えます。
今の私を見て、喜んでくれるかな。
亡くなった人と、もう一度、それが夢でさえ会えるなら、
何を話しましょうか。
ワクワクするではないですか。
こんな素敵なことが起こるのです。
また、自分が死んだ後、皆を見守ることができます。
これまた、こんな素敵なことはありません。
思い残すことがあれば、伝えに行けばいいのです。
大切な人を残して往っても、
困った時に励ましてあげられるのです。
逆を言えば、あなたを大好きだった人たちは、
必ず悪い霊からあなたを守ってくれるでしょう。
むしろ、霊が存在する、ということは、
メリットのほうが大きいことはお分かりでしょうか。
③仕返しできる
もし、霊というものが存在して、
あなたをとり殺したとしましょう。
その心配はあります。
大量殺人はしない、でも、あなただけを殺したとしたら?
十分恐れる存在でしょう。
でも、、、
ちょっと考えてください。
今、あなたは生きています。
相手は死んでいるので、手は出せません。
つまり、相手にアドバンテージがあるということです。
手が出せない。
これが、生きている人が霊を恐れる原因の一つです。
でも、あなたが死んだら?
こうなると、話は別です。
フェアです。土俵がそろうのです。
もし、あなたが霊にとり殺されたら・・・
仕返しすればいいのです。
その時は、同じ霊同士。手が出せるのです。
「俺のこと、覚えてるよねー」と寄って行き、
死なない相手なので、ずっと永遠に
ネチネチ仕返しができるのです(笑)
むしろ、、、
「俺にとりついて見やがれ。なんか悪いことして見やがれ。
覚えておけ、俺が死んだ後、お前のこと絶対に仕返ししてやるぞ」と、
今の段階から悪い霊を脅しておくというものアリでしょう。
・・・
ということで、
なんとか気が楽になられたのではないでしょうか。
あー、怖い怖い。
2011年1月17日月曜日
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こんにちは、廣田先生
返信削除先日の匿名様大丈夫かな?
(いらないお世話ですね・・・)
オイラ、こういう話大好き!
でも、遭遇したことないんです・・・
(残念)
正確には「らしい」事はあります(身内が亡くなった時)、一度は体験したいですね。
ある人から言われましたが、敏感に感じるが僕には憑いてこれないらしいです??
(ホンマかいな??)
やはり、先生レベルの方たちは、そういうアンテナが高いのでしょうか?
わかりました!船川さんがお化け屋敷がダメな理由・・・
それは・・・
先生の仕業だったんですね!(笑)
真面目なヤワラー大歓迎!
ショウと申します!
返信削除いつも楽しく…いえ…今回はちょっと
怯えながらブログ拝見していますw
でもやり取りが面白くて元気を頂きましたw
積雪足止め解除の目処はつきましたか?
ブログ楽しみにしています!
頑張ってください!
失礼します!
直希さま、コメントありがとうございます!
返信削除>そういうアンテナ
いえいえ、私は霊感などありません。
また、欲しいとも思いません。
また、私の周りの成功されている人たちも、多いと言えば多いし、少ないと言えば少ない、別に確率的にはそんなに変わりません!
ちょっと多いかな、くらいです。
ちなみに、私の友人のお坊さんは、予知夢を見ます。また、安倍さんは霊感が強いです!
まあ、あるといろいろ大変みたいですね!
フナは、元から嫌いなようです。
また覗いてくださいね!
susamiさま、コメントありがとうございます!
返信削除>やり取りが面白くて
ありがとうございます!まあ、ギャグのつもりではないのですが(笑)
喜んでいただけたら幸いです!
>積雪
お気遣いありがとうございます!どうやら車は置いていかなければだめなようですね。
スタッドレスにしとけば…
でもほとんど使わないし…
また覗いてくださいませ!
廣田会長
返信削除夜トイレ1人でいけず弟について来てもらっていた魚谷です。
「中年サラリーマン」登場した瞬間、目が既にうるんでました。恐ろしい・・・
ユニークな視点ありがとうございました。霊的体験はありませんが、万一の際3つの言葉を念じてみたいと思います。(いや、その前に気絶してるか…)
雪のためホテルに缶詰めとのことで大変ご不便かと思います。新潟に4年いた当方からのささやかなアドバイスをさせて下さい。
雪道の運転は普段、2台前の車をみて運転されているのであれば、3台先を見て運転する。
これが、安全に雪道を切り抜けるコツでございます。特に、雪に不慣れな地域では、追突の危険を確実に低減し、廣田会長の愛車を未然に事故から守ってくれるモノと思います。
それでは、無事にお帰宅される事を祈っております。失礼致します。
魚谷様、コメントありがとうございます!
返信削除>夜中に
私も、弟の小林も、いつもいっしょにトイレ行っていましたよ。ただ、ウチの場合、一人では便壺に落ちそうなトイレだったということはありますが(笑)
>雪道の運転は
ありがとうございます!ぜひともそこに気をつけて運転するよういたします!
またぜひ覗いてくださいね!
廣田さま、船川さま、
返信削除怖いお話しありがとうございます。
冬に聴くのもいいものですね。
夏ですと普通ですが、
冬ですと真実味がありますし、
効果抜群。
「雪おんな」って冬でしたか?
・・・・
実は、わたし、若い頃は、いろいろと
この手の体験をしました。
(お陰さまで、今は全くありませんが)
学生時代は、よく金縛りにあったり、
寝ていて像に踏み潰されそうになったり・・・、
ほんとうに潰れる感覚でリアルでしたよ。
極めつけは、やはり学生時代、初めて
東京(正しくは千葉県市川市)で
アパートを借りたんですが、
家賃は、通常相場の約半分以下。
飛びつきました。でも、
江戸川沿いの沼地跡に建てられた
古いアパートで、雨戸が締めっきりで
カビ臭い。ほんとうに嫌な予感が
したんですが、やっぱり大変な目に
合いました。でも貧乏学生で
再度引越しするお金も無く
結局1年間我慢しましたけど。
メルヘンとファンタジーと幻想の
一年でした。
廣田様
返信削除秋田と申します。自分も幽霊は怖い人で、お化け屋敷で一緒に入ったの女友達よりも大声で叫んでしまい、笑いものにされたことを思い出しました。
本当に出てきたら私も、仕返ししてやると念じてやりすごします。廣田様のアドバイスは一味違います!
tokkuさま、コメントありがとうございます!
返信削除>寝ていて
ゾウですか!怖そうですね!なんか物理的に怖そうです。
>極めつけは
なるほど、出るところは出るのですね。私も「必ず出る部屋」の話を聞いたことがあります。でも逆に良い思い出だったりするのですね!
tokkuさまの場合は霊よりももっと怖い、過酷な環境などの実体験をされてそうですね!
またぜひ覗いてくださいませ!
秋田さま、コメントありがとうございます!
返信削除>笑いものに
ある意味人気者じゃないですか!わざと怖がってウケを狙う、そういう作戦もありですね。
また、普段怖そうな人にそういうところが見えると、「カワイイ」なんて言われたりするものですね。
>仕返ししてやると
はい。関係のない第三者をむやみに怖がらせるような輩は、実力行使で迎えましょう(笑)
ぜひまた覗いてくださいませ!