谷口さん、という友人がいる。顔は恐いし、頭はツルツルだし、ヒゲはやして身体はゴツいし、どう見ても普通の人に見えない。声も怖い。中国語を北京語から広東語まで、全て完璧に話す。
その昔、「無法地帯」「魔窟」と呼ばれていた、あの九龍城砦や、最後の魔窟、重慶マンションにも住んでいたと言う(実話)。中国の黒社会と通じているのかも知れない。怖いぞ。
ある日、そんな谷口さんから
「アニキ、飯でもつれてってくださいや」
と凄まれた。
「ココイチじゃダメかな?」
と言おうと思ったのだけど、
怖くてとても言い出せなかった。
なので、仕方なく赤坂にあるいきつけの高級
お寿司屋さん(お好み)にお連れした。
ちょっと隠れ家的なお店。
ここなら人にも会わないし、
「ああ、ヒロタはやっぱり○○の人と付き合いがあるんだな」
と思われないで済むだろう。うん。名案だ。
そう思って、お店に入った。
で、カウンターに座るなり、開口一番、
「アニキィ、ええ店やないですかあ!」
と谷口さん。
いつもの行きつけのお店。
大将や若い子達がこちらを伏し目がちで見ています。
なんかよそよそしいです。
ヒロタさんって、いったい
何の仕事してるんだろう?
って思ってたらやっぱり・・・
みたいな雰囲気が流れていた。
しまった。失敗だ。
誰にも見られなくても、店の人は見ている。
このままでは、次の予約が取りづらくなってしまう。あいつはもう来なくていいんだ、とか言われてさ、なんか招かれざる客になってしまったりしてさ、、、
これではまずい。なんか言わなきゃ。
「いやいや大将、私はあの、反社会的勢力とは何の関係もないですから」
と言ってみた。
しかし、どう考えても言い訳に聞こえているような気がする。
なんか、もう、カウンターの中の
板さんたち、こっちを向いてくれない。
この店で食べるのもこれで最後かも知れない。
・・・
とまあ、話したかったのはこれではなくて、
二人でカレーの話になったの。
そっちが本番なんだよ。
長いので続くわー
カレー好きの人は読んでね!
写真は不適に笑う谷口さんと、ビビってる私だよ!この人、こんな顔して中国語だけでなく英語もベルギー語もペラペラなんだよ!
その昔、「無法地帯」「魔窟」と呼ばれていた、あの九龍城砦や、最後の魔窟、重慶マンションにも住んでいたと言う(実話)。中国の黒社会と通じているのかも知れない。怖いぞ。
ある日、そんな谷口さんから
「アニキ、飯でもつれてってくださいや」
と凄まれた。
「ココイチじゃダメかな?」
と言おうと思ったのだけど、
怖くてとても言い出せなかった。
なので、仕方なく赤坂にあるいきつけの高級
お寿司屋さん(お好み)にお連れした。
ちょっと隠れ家的なお店。
ここなら人にも会わないし、
「ああ、ヒロタはやっぱり○○の人と付き合いがあるんだな」
と思われないで済むだろう。うん。名案だ。
そう思って、お店に入った。
で、カウンターに座るなり、開口一番、
「アニキィ、ええ店やないですかあ!」
と谷口さん。
いつもの行きつけのお店。
大将や若い子達がこちらを伏し目がちで見ています。
なんかよそよそしいです。
ヒロタさんって、いったい
何の仕事してるんだろう?
って思ってたらやっぱり・・・
みたいな雰囲気が流れていた。
しまった。失敗だ。
誰にも見られなくても、店の人は見ている。
このままでは、次の予約が取りづらくなってしまう。あいつはもう来なくていいんだ、とか言われてさ、なんか招かれざる客になってしまったりしてさ、、、
これではまずい。なんか言わなきゃ。
「いやいや大将、私はあの、反社会的勢力とは何の関係もないですから」
と言ってみた。
しかし、どう考えても言い訳に聞こえているような気がする。
なんか、もう、カウンターの中の
板さんたち、こっちを向いてくれない。
この店で食べるのもこれで最後かも知れない。
・・・
とまあ、話したかったのはこれではなくて、
二人でカレーの話になったの。
そっちが本番なんだよ。
長いので続くわー
カレー好きの人は読んでね!
写真は不適に笑う谷口さんと、ビビってる私だよ!この人、こんな顔して中国語だけでなく英語もベルギー語もペラペラなんだよ!
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