2018年2月17日土曜日

サラリーマン No.0795

サラリーマンさんについてのコメントいただいたので、すこし書いてみよっかな。

個人事業主から見て、サラリーマンあがりの経営者を低く見る人がいるそうな。


確かに「サラリーマンやってる奴はバカだ」的な煽りマーケティング、よく見かけるよね。


そんなわけで、私の思う、サラリーマンについての考察。


・・・


まずですね、私の場合は、スポーツに例えることが多いのですよ。で、今回もそれで行くね。


私は格闘技のプロでした。


大した選手ではないんだけど、一応スポンサーもついてくれたし、職業だったと言っていいかと思います。


まあそんなわけで、

スポーツ選手だから、運動能力とか、凄そうでしょ?


でも、もし、私が野球やってたら、、、


多分、高校野球のレギュラーにもなれなかったんじゃないかな?


・・・


何が言いたいかというと、日本って、野球の競技人口ってすごいのよ。


次にサッカーだね。


これらで勝とうと思うと、やはり、人並外れた素質が必要。


でも、格闘技って、そこまで人口多くない。(もちろん、格闘家に超絶に運動神経が高い人もいるよ)


でも、例えば野球の松井とか、イチローとか、松坂とか。あの辺が最初から格闘技やってたら、、、


ものすごい選手になったと思う。


つまり、選手層の厚さは、上位においてそのレベルの高さを示すと言っていい。


千人のトップより、10万人のトップの方が、レベル高い(可能性がある)のは確かだと思う。


・・・


さて、日本のビジネスシーンで、最も選手層の高いフィールドは?


やっぱサラリーマンでしょ。


・・・


小さい頃から真面目に勉強し、受験戦争を勝ち残って、そして就職戦争を勝ち残り、一流企業に入る。


その勝ち残った勝者は、そりゃレベル高いって。


サラリーマン、恐るべしだよ。


・・・


私などは、経営者って威張ってるけど、サラリーマンになれなかった人間。


これは「俺はサラリーマンなんてアホらしくてやってられんわ」というのではなく、単に、雇ってもらえなかっただけ。


運良く、その後の人生がいい方に行っただけなんだもん。


・・・


日本は、サラリーマンが支えてる。日本のサラリーマンは世界最高だよ。この連中が優秀だったからこそ、日本はここまできたんだ。


決して侮れたもんじゃないよ。


・・・


余談になるけど、私たちの業界に、バリバリの一流企業のサラリーマンクラスの素質を持った人間が来たら、一世を風靡すること間違い無いと思うよ。


今の私たちは、強敵のいないところでブイブイ言ってるだけの、チンピラでしかないんだもん。


項羽のいないところで勝ち続けた韓信みたいなもんだよ。


・・・


当然ながら、一流企業のエリートサラリーマンだけが偉いんじゃないよ。


ひとつのところにきちんと勤めて、生涯働き続ける。これはとてもすごいこと。


今は「会社にしがみつくのはアホ」みたいな風潮があるけど、それこそアホというか、カスの意見。


とても尊いことだよ。


・・・


自分の勤めるところに誇りを持って、(仲間もいるだろうし、支えてくれる上の人も下の人もいるだろう)、一途に頑張っている人をバカにする権利など、どこの誰にもない。


転職というのはあくまで家族を巻き込むリスクを持った行動なんだ。私のように12種類転職するなんてのはただの無責任だよ。


・・・


ひとつの会社に勤めあげ、家族を大切にし、家なりを建て、子供を育て、次世代に残していく。


これは、本当の意味で、すごい事なんだ。一見普通に見えるかもしれないけど、本当に大変な努力がそこにある。誰にもバカにされる筋合いはない。


まごう事なき、人生の勝者だよ。


・・・


最後に、このことを書きたい。私のFBでいくつか前の「四年前記事」にもあった、アルジェ人質事件。


10人もの、日揮の社員が犠牲になった。


行く前、家族の人たちも反対したことは想像に難くない。


アルジェリアという国は人質もろともテロリストを排除する国。そんなところ、誰も損得で行きたくないって。


会社のため、そして、アルジェの人たちのために、スタッフは行くことを決意したのだろう。


アルジェの現地作業員たちの、彼らへの信頼は、とても厚いものだった、と聞いてる。


サラリーマンだって、文字通り、命がけで働いてるんだ。


・・・


今日はジョーク落ちは無しだよ。サラリーマンって、偉いんだよ。


・・・


写真は、事件当時、日揮本社に掲げられた、弔意を示す半期。


私は、とび職時代、日揮さんの仕事をさせてもらった事がある。犠牲者の方々に心より追悼の意を表しますと共に、アルジェの心ある人々の中に皆様への感謝の気持ちがあり続けることを信じております。

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