2012年10月20日土曜日

キャッシュフローをあげるための準備(起業シリーズ) No.0441



ちょっと前に、資金繰りに時間を取られないようにしよう、

だからキャッシュフローの計画をちゃんと立てよう、というお話をしました。

今日はそのために気をつける事です。

これちゃんと出来れば、会社は赤字にはなりにくいです。

メッチャ初歩的な話からいくね。
聞くと「なーんだ」と思われるかもしれない。
でもさ、、、

驚く事に、日本の企業の、7割の社長さんたちは出来てないようだよ。

なぜなら、日本の企業の7割は赤字なんだから。


「社長」とかって偉そうに言ってても、

実は、、、
大した事はないんだよねー。


・・・


キャッシュフローとは、売り上げから経費を差し引いた、
手元に残る資金の流れの事を言います。

これが上向いていれば、支払い後も手元に現金が残り、
すぎていく時間とともに経営は安定します。

もし逆向いていれば、、、

いずれあなたは資金繰りに追われる事になるでしょう。


・・・


何か横文字でキャッシュフローというと、
難しく聞こえるかもしれませんが、
何も難しいものではありません。

主婦の家計簿で、今月1万円貯金できたら、
それがキャッシュフローです。

現金の入るお金と出て行くお金の、その残りです。

経営になると、金額が大きくなったり、
将来の収入を計算に入れたりするので、ややこしくなって、
いつの間にか「わかわからん」と
いう状態になってしまうのです。

気がついたら、借金が膨らんでいた。。。

そうなってしまうのです。


・・・


やることの原理はカンタン。

1、現金が今月いくら入ってくるか?
2、それに対していくら出て行くのか?

だけを考えればいいのです。


それがあなたの家計簿に残る現金。
で、100円の給料なら、90円で生活すればいいのです。

逆に生活費で100円かかるなら、
110円給料をもらえるようにすればいいのです。

これが会社になるだけのこと。

入るお金を多くして、出るお金を減らす。
その差を大きくする。

商売なんて、それだけの事なんだよ。


・・・


「そんなカンタンに出来るか!それが出来ないから困るのだ」
っていう人もいるかもしれません。

でも、ちょっと待ってくださいね。

私も同じ立場の経営者どうしとして厳しい事を言うと、、、

会社、というのは、
「儲けて社会に利益を還元する」
ために存在しています。


儲からない会社、
儲からないビジネスは、、、

やってはいけません。


社会的に寄付などの貢献をを主体とした会社もあるので、
百歩譲って儲からなくてよかったとしても、、、

損してはいけません。


損するビジネスは、、、
いつか誰かに、、、

迷惑をかけるからです。


・・・


会社が潰れると、人に迷惑をかけます。

うちのオヤジがそうです。
まわりのみんなに迷惑をかけてしまったのです。

まあ、息子は当時ゴロツキみたいなものだったので
別に息子本人は困ったりはしなかったけど、
困った人は多かったと思います。


なので、カンタンな話。

入りと、出。

これをちゃんと把握して、常にプラス側で管理する。


これだけ。

アホみたいな話でしょ?


でも、、、、

さっきの話、今の日本じゃ、
黒字企業は、たった3割弱だからね。


こんなアホな話、いわば普通の家庭の主婦でも
ちゃんとやっている事を、
世間の7割強の社長は出来ていないわけです。


まあ、現金のキャッシュフローと、
決算上の黒字赤字は別のものだけど、
おうおうにして、キャッシュフローが
プラスに回っている会社ならば、
ほぼ間違いなく黒字になる(なってしまう)でしょう。


・・・


「節税のために赤字にしてるから、実際の数字ではない」
という人もいます。

でも、節税でどうこうできるのは、わずかな黒字だけ。

もし、メッチャ儲けてたら、
節税程度で赤字になんて出来ません。


ギリギリだから、ちょっと操作して、
赤字で決算だせるだけのことだよ。


会社は、利益を上げて社会に還元する。
それが目的の、法的な人格。

利益あげてナンボ。
税金払ってナンボ。
自分も、スタッフも、給料たくさんもらってナンボ。

初めて、それで本来の姿なのです。

儲けましょう、というより、
利益をちゃんと出せる経営をしましょう。

お金が余ったら、寄付でもしましょう。


・・・


決算上の利益が上がっていても
お金がショートすると言うパターンもあるから気をつけようね。

(黒字でキャッシュが足らないという事はよくある事です。
 逆にキャッシュはあるけど赤字というのは少ない)

そのためのキャッシュフローだからね。


・・・



キャッシュフローを出すにはどうすればいいか?

起業前の、
「初めの一歩」を言います。

まず今から家庭の家計簿を付けてください。
はい、奥さんに任せるのではなくて、自分でつけてください。

起業前にコスト意識をつけましょう。

あと、もし、BSやPLなどの初歩的な用語がわからなければ、
簿記のテキストでも買ってください。


で、3級くらい取っておくといいです。
せめて決算書が読めるようにはなるから。


・・・


私は、会社が小さい頃は全て一人でやっていたので、
簿記に詳しくいわけではないけど、多少わかります。


人に任せていると、会社が大きくなったとき困るよ。

最初からやっていないと、つまり、途中からだと、
訳が分からなくなってしまうということです。


最初は数字が少ないからわかりやすいから。
なので、スタートからお金は自分で管理しようね。
後々人に任せてもいいから。


それがキャッシュフローを理解する、基本だよ。


・・・


まあ、会計がわかれば経営が
うまく行くというものではないです。
そんなことならば、会計士はみんな金持ちです。

でも、ゴルフをするのに、スコアのつけ方が
わからなくては話にならないよね。

スコアのつけ方がわからないと、
スコアをあげる努力が出来なくなります。

会計がわからない人が経営をするのは、
自分のスコアがわからないまま、
ゴルフを続けている感じです。


これから起業する人、
スコアの付け方くらい覚えておこうね。

付け方わかると、ちゃんと管理するようになるよ。


当たり前の話だけど、大切だよ。


・・・


やる事はカンタン。
もいちど整理するね。

①今日から自分自身で家計簿を付ける

②決算書の読み方くらい知っておく

③ビジネスを始めたら、自分で経理をつける

だよ。


これで自然と身に付くよ。


キャッシュに敏感になって、フローをあげるように
ビジネスを自然に考えるようになります。

(まあ、業種業種でキャッシュを上げる
 ポイントとやり方はあります。
 書いてもいいのだけど、
 全てに当てはまるものではないので、
 誤解を生む恐れがあるかな。
 また、量的にキリがない)

これから起業する人、まずは是非これからやってみてー


・・・


こういう記事を書くと、

「これから起業する人は規模が小さいからやりやすいけど、
 今のこの時点でキャッシュがマイナスの場合はどうすればいい?」

「今現在、経営しているけど赤字で困っている」

という人の場合、どうするべきかを書こうかな?


でも、だんだんFBらしくなくなってしまうかなー

私が他の社長さんから相談を受けたとき、
いったいどういう順番で

「赤字会社を黒字に変えるか」

を、また気が向いたら書きますね。

まあ、シンプルな事なんだけど。

2 件のコメント:

  1. あぁ、廣田会長。やっぱりはじめの頃は経理もやっていたんですね~。
    大工の小松です…もう、経理、確定申告、いちばん頭が痛いです…全部やっていたんですね。
    やっぱり凄いです。
    職人といえども、少しでも上を目指すには、避けてはいけませんね…
    次の記事、たのしみにしています。

    返信削除
  2. 小松さん、はい、最初は全部一人でやってました。
    それがいい経験になってます。

    まあ、税理士は頼んでましたけどね。

    確定申告まで自分でやれば言う事はないけど、誰かに頼んでも自分が把握してないとまずいですね。

    是非やってみてね!一度やったらあとは楽です。金額が大きくなってからでは難しいですよ。

    また覗いてくださいませ!

    返信削除