会社の体質ってあると思う。で、なんだか最近たるんでるなー、とか、そんな時に必要なこと。
今日は会社の体質を変える方法だよ。
「割れた窓ガラス理論」って知ってる?
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私が初めてニューヨーク(以下面倒だからNY)に行ったころ、あの悪名高きNYの治安がずいぶん良くなってたのよ。
で、この割れ窓理論を知ったの。
ジュリアーニという市長がこの理論を実践して、治安を劇的に直したらしいのね。
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この理論は、
建物の窓ガラスが割れたまま放置されてると「誰も注意を払っていない」という象徴になり、他のガラスも全て割られることになっていく。結果それがどんどんエスカレートして、治安が悪化する、
というもの。
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だから、小さな犯罪をちゃんと取り締まると、大きな犯罪は起きない、ということだね。
結果、これを採用したジュリアーニ市長は、殺人事件を五年で60%以上減らすことに成功したらしいよ。
すごい効果だよね。
実際、深夜の地下鉄でハーレムを通っても、銃を突きつけられたりしなくなったそうな。
(私は試したけど、おススメはしないので試さないでね。聞くところによるとブロンクスの奥まで行くと、まだ怖いみたい)
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さて、このように「街の体質」も、やり方次第で変わる。
会社も同じだよ。
「小さなこと」をちゃんとやると、大きなことが変わっていくんだ。
逆も然り。
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例えば、スタッフが何かサボったとしよう。とても小さなことで。
もし、リーダーがそれを見過ごしたとする。もしくは注意を払わなかったとする。
スタッフは「何だ、見てないじゃん」と思う。「やっても、やらなくても、同じなのかよ」と。
そして、それを放置すれば、伝染する。そして、皆がどんどん「本来やるべきこと」も疎かにしていく。
そういうもんだよ。
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例えば、日報があるとする。業務日誌だね。
これを書くのが本来スタッフの義務だとする。
社内で、ひとりのスタッフが書き忘れた。これ自体は小さな出来事。
そして、社長なりリーダーなりが、それを注意しなかった。
すると、そのスタッフは、次から「書かなくても何も言われない」と、書かなくなる。すると、いずれ「それまでちゃんと書いていたスタッフ」も、書かなくなる。
「本来の義務」をしなくても誰も注意を払わない会社になり、エスカレートする。
結果、もっと大きなミスや事件が起こる。
こういう構図だよね。
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なので、会社の社長は、細かい出来事にキチンと注意を払わなければならない。
これ、簡単なことで意外と難しいんだよ。
「経営している間、ずっと」
だからね。
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こういう話をすると「社員を見張れ、ということか?」と曲解する人も出てくるかもしれない。
(割れ窓理論の欠点は、警察が厳しくなりすぎることらしいからね)
でも違うんだ。
社長の仕事は、取り締まりではなく、見守ることなんだからさ。
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少し説明するね。
ここに2人のスタッフがいるとする。
A君は、
「自分の義務をちゃんとやる子」
もう1人のB君は、
「自分の義務をちゃんとやらない子」
だったとする。
もし、社長が「やらない子」に注意をしなかったとしたら、善人であるA君は報われないよね?
これはアンフェアだからよくない。善人が報われる世の中であるべき。少なくとも会社の中だけでも。
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なので、こう考えて欲しい。
ちゃんと「細かいこと」までチェックするということは「やらないB君を揶揄するため」というより、
「ちゃんとやってるA君を認めてあげる」ということなんだ。
もし、自分がちゃんとやってる子なら(それが見えないところであればあるほど)見てあげて、褒めてあげなきゃ、だよ。
(ここのポイントは「細かいこと」(つまり細かい出来事)というとこだよ。「細かいところ」までじゃないよ。「小さな出来事を放っておくな」ということだよ。「重箱の隅を突け」と言ってるわけじゃないよ。間違わないでね)
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まあ、回りくどい話になったけど、、、
社長の仕事というものは、
若い子たちがちゃんと仕事しているか?を見てあげて、褒めてあげるのが仕事だよ。
そして、ちゃんとしてない子には「サボっちゃダメだよ、ちゃんとやろうね」と注意してあげるべきだよ。
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メッチャ当たり前なんだけどさ。
若い子から見たら、意外と「社長って、何も見てない(見えてない)よなあ」と思われてるもんだよ。
会社を良くしたいと思ったら小さいことからキチンとやろう。見よう。
そうでないと、大きなことは動かない。
例えば、約束を守るのもその一つ。
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私が「これからは怒らない」と前回書いた。
だから、私はこの先、ビジネスを行う上において、決して感情的に怒ることはできない。
(普通の生活で、例えば、レストランで料理にツバ入れられたら怒るよ)
約束を守らないリーダーに、誰がついてくかってーの。
これも一つの割れ窓理論だよ。
自分からガラス割ることはできないって。
小さい約束もちゃんと守る。どんなものも。
(もし約束忘れてたら教えて)
だから「タバコやめた」時と同じ。今度は若い衆に「怒るのやめた」。
死ぬまで。
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まあ、とりあえず、そういう感じ。
こういう記事を書くのは、ウチのリーダー連中に向けてのメッセージでもある。
できてるリーダーも、できてないリーダーもいると思う。
でも、よく頑張ってる子をちゃんと見てあげて、評価してあげることのできる社会を、ウチの世界の中だけでもつくりたい。
細かい出来事まで注意を払って欲しい。
「神は細部に宿る」
なんだからさ。
そしたら、絶対、大きな出来事が変わっていくよ。間違いなく。
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写真はNYの地下鉄だよ。ジュリアーニさん、ありがとう。
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