大晦日です。みなさま今年もお世話になりました。 No.0338

大晦日ですね。

昔は、毎年大晦日はスタッフたちと過ごしていました。
まだ数名のころ。

よくスキーなども行ったものです。

白馬の五龍の近くの民宿で、
雑魚寝をしながら格闘技のTVを見ていました。

お父ちゃんが若い衆に関節技をかけたり、
「猪木対K１だ！」とかいって
へべれけになりながら皆で取っ組み合いしていました。


・・・


大晦日の夜。

格闘技の番組が終わり、
ゆく年来る年が始まると、
仲間たちと一緒に近くの神社に行き、
初詣とかいって、また酒を飲んでいました。


・・・


そんなあるとき、私がしこたま飲んで
民宿のせんべい布団に潜り込んだ夜のことです。

ひとつの事件が起りました。

トイレは共同。

尿意を催し、寝ぼけてトイレに行った私。

民宿のドアは皆同じで、
ほとんど区別がつきません。

べろべろの私は、
ふらふらと部屋に戻り、
布団に潜り込み、
またすやすやと眠りに就きました。


・・・


私は、夢を見ました。

暖かいムーミンが、私の横に添い寝してくれて、
フワフワと眠りにつく夢です。

ムーミンはオスなので、ノンノン（フローレン？）のほうがいいかな。

「うわー、あったかいや」

等と思って、ほのぼのスヤスヤ、
私はほがらかな夜を過ごし・・・



と思いきや、、、



バッと、明るい電気が付きました。

怖い顔をした男性と、
不安そうな顔をした女性が電気の下、
私の顔を見下ろしています。

「あなた、、、
　間違えてますよ！」

旦那さんが怒っています。


一瞬、私は何が起ったのか理解ができませんでした。


・・・


つまり、こういうことです、
私は、、、

間違えて他人の部屋にはいって、、、

その奥さんの布団に潜り込み、、、

ムーミンかノンノンと間違えて、、、

その奥さんをだっこしながら、、、

寝ていたという事です。
実話です。


・・・


ももひきと襦袢一丁の私は、飛び起き、
「えらいすんません」

と謝って、逃げるようにに部屋を出ました。

やばいやばい。


・・・


次の日の朝、食堂でその夫婦と出会いました。

「あ、昨日はどうも」

という私に、奥さんは、
おはようございます、と返事してくれたのですが、、、


旦那はムッとしていました。
当たり前ですね。
まいっか。



・・・



あの頃は、一台の車で事が足りました。

私が何となく仕事する気がしない日は、
「おーい、お前ら、仕事やめい！」

みんな、すぐに手を止めます。

「予定はあるか？誰かと約束しているか？」

ないです！と、皆が口を揃えます。

「明日の予定は？」

大丈夫です！とまた口を揃えて答えます。

「よし、旅行行くぞ！」

意味もなく、前触れもなく、
用意もそのままで、
皆で車に乗り込み、、、

神戸や大阪に一泊旅行へ行くのです。


・・・


人数の少ない頃は、
身軽で、移動も楽で、
イレギュラー旅行やイレギュラー映画など、
思い出したように行っていました。


今は、その頃の１０倍以上の人数になってしまいました。

入ったばかりの若い子たちとは、
まだ話した事もない子もいます。

いつのまにか、大きくなってしまいました。

嬉しい反面、、、

もう身軽ではなくなったしまったんだな、
という気持ちにもなります。

あの頃一緒に旅行に行っていた仲間も、
今は各地で社長をやっています。

住む県も、バラバラです。

いま、彼らには彼らのチームがあり、
多くの従業員を抱え、その生活を守っています。

一緒に大晦日を過ごす事もなくなってしまいました。


・・・


大晦日の夜、
あの雪を踏んで、へべれけになりながら
神社で酒を飲んだりしていた、、、

そんな日を懐かしく思う事も
多々あるのです。


・・・


いつか、私たちも年を取り、
誰かが病気になったり、
終わりがくるときがあるでしょう。

私が一番先に逝きたい、そう思っています。

昔は、あいつと酒を飲んだな、
あいつはもう、いないのか、、、

そんな思いをしたくない。
仲間の葬式を出したくない。


・・・


今年も１年が終わりました。

いろんな事のあった年でした。

でも、変わらず仲間たちは
今年も全力で頑張ってきました。

そして今も、彼らは生きてくれています。

彼らと、また１年を過ごす事が出来た事を、
とても嬉しく思います。

それだけでも、十分、幸せ。
これ以上のないこと。

そう思います。

来年も、仲間たちが元気であってくれれば。
それ以上の事はありません。


・・・


今年も、いろんな人に世話になって、
今このときを過ごしています。

いつも私を導いてくれる、平先生を始め
多くの師匠たち。

いつも、私を支えてくれる仲間たちや
周りの人たち。

そして、このブログを楽しみにしてくれて、
いつもお読みくださっている、、、

読者さまに。

感謝申し上げます。

皆のおかげで、私はいまも、、、
幸せに生きています。



・・・



浜松の若い衆、佐藤の結婚式で、
流れたビデオです。

今年の最後に、
これを載せましょう。

ひとつの愛、ひとつの心、
みなで感じ合おうよ、そんな歌詞で始まる歌です。
聞いてみてください。

最高です。

one love



みなさまに、愛を。