2017年9月11日月曜日

適者生存 No.0748

会社を潰す2代目の兆候というような記事を見た。中身は見てない。本か情報商材の宣伝なのかな?
あのさ、、、確かに、概ね2代目っていうのは潰れることが多い。でもね、それは2代目が悪いのじゃないの。

言い換えれば、時期的に会社が潰れて当たり前なの。

少し解説するね。

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まず、20年続く会社は全体の0.4%。

つまり、2代目に移る時は概ね創業から20年経ってるから、ほとんど潰れてるか、もしくは潰れる時期に来てるの。

2代目が良いとか悪いとかとは別の次元。

なので、確率的に「どれだけ優秀な2代目がいたとしても」潰れて当たり前。

ことさら言うまでもないことって訳だし、二代目のせいじゃないことが多いんだ。

だから「二代目が悪い」的な論調はあまり好きじゃないんだよねえ。友人たちの苦労、たくさん見てきたからさ。

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も少し詳しく言うとさ、まず、創業者がビジネスを立ち上げる。

そのビジネスモデルは、概ね数年しか続かない。統計数字を見ればわかる。

で、その度に新しいモデルに変化していかなければならない。

これがちょっと長いスパンのモデルだとすると、下手して10〜20年続いてしまう。

んで、2代目に変わったら潰れたってなる。

いわば、初代が長生きしてても同じなの。時代が変わるから潰れるだけなのよ。

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考えてみてよ。今流行ってるビジネスモデル、いつから続いてるの? 

今世間を賑わせてるビジネスモデルは?10年前はどうだった?20年前は?存在すらしたかな?

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ここで言いたいことは、ビジネスモデルは数年でポシャる、と覚悟しといた方が良いということ。

常に変化に対応していくことだけが、生き残る術なのよ。

そして、旧態以前の会社形態だと、新しいモデルに対応しにくい場合がある。

だから、2代目?というより、2代目のころにはさらに難しくなっていて当たり前なのさ。

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長く続いているところも、もちろんある。

ちなみに、200年以上だっけ?続いてる会社、団体は世界中に三千ほどあって、そのうちの半分が日本だっけかな?すごいよね。さすが日本。

最古の会社は、金剛組だった。1400年前からの建築屋。一旦いろいろあった(話すと長い)ので、現在は、池坊さんが世界で一番長い。

池坊さんご本人から聞いたよ。

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概ね衣食住に関わるところは長いことが多いね。老舗の饅頭屋さんはよく耳にするし、私の友人にも、ペリーが来た頃からやってる住宅屋さんがあるよ。 

んで、そんな衣食住でも、時代の変換は甚だしい。衣で言えばユニクロしかり、FCなどの飲食も然りだね。建築屋も同じだよ。10年前とは全く違う。いわんや20年をや。

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私たちが肝に銘じなければいけないことは、ビジネスモデル自体は、長く続くものではないということ。

そして、時代の変換に合わせ「適者生存」を狙っていかなければならない、ということ。

そして、これを読み違えると、そこで終わるということ。大塚家具なんかも、見誤った一つかもしれない。

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以前、中国で一番(?)儲けたうちの一人は、エアコン屋さんだったそうな。

中国の家にはあまり冷暖房がない(なかった)。冬は家の中でダウンジャケットを着てた。

だから、バカ売れした、と記事で読んだ。

ナショナルは電球を売って大きくなった。これらは全てタイミング。適時適材適所とでも言おうかしら?

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そういえば、かの東芝ですら潰れそう。考えられないことだよね。

実際のところ、原発廃炉の技術が東芝にしかない。だから、国としては潰すわけにいかない、というのが本音らしい。財界の先輩に聞いた。

同じようなことして逮捕されたホリエモンさんから見ると面白くないだろうね。

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話を戻すけど、結論として何が言いたいかというと、2代目さんはダメみたいな風潮があるけど、そうじゃないよ、ということ。

冒頭で持ち出した商材か本?が良いか悪いかは知らないよ。揶揄するつもりもないよ。

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二代目というと、どうしてもボンボン的に見られがち。なんか諸悪の根源みたいな。

でも、二代目いじめちゃダメ。

創業者の人たち、二代目の方が大変だということを肝に銘じて欲しい。創業の方がずっと楽なんだから。

旧態然としたビジネスモデルで、かつ、高級取りで働かず、頭が古くてうるさい先代の直近に囲まれ、また、新しい時代に対応しにくい形態のチームを押し付けられるのがほとんど。

たっぷり内部留保でも残してくれるんだったらいいけどね。そうでもなければ、創業者は大きな顔しちゃダメだよね。

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私は創業者だけど、どのように次に続けていくか?繋げていくか?に苦心してる。

ほんと、難しいよ。これが。

いまある企業を継承させるより、新たにひとつ立ち上げた方がずっと楽なんだもん。

今のグループの事業承継、これが私の今の、そして最後のワークだよ。

まあ、頑張ろっと。

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写真は6代目桂文枝師匠だよ。この世界もみなさん長いよね。素晴らしい。変わらないことがいい、そんな世界もあるよ。


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