大麻が解禁されそうだね。大麻ったってあくまで医療用ね。
大騒ぎする人多いけど、大麻ごときで何を騒いでるのか不思議でならない。そりゃ、覚醒剤やコカイン、ヘロインだというならわかる。
しかし、大麻なんて大したもんではないし、タイでは合法、アメリカでも多くの州で合法。学校の先生が「昨夜マリファナパーティーでキメすぎてさあ」とのセリフが出てくる(実際に聞いた)。
ぶっちゃけ、タバコやアルコールの方がずっと害は大きい。
(実はアルコールはとてもヘビーなドラッグ。耐性、習慣性、何から何まで結構キツい。アルコールで人格を破壊されたり人を56したりもする。人間は古くから付き合いかたを知ってるだけ)
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かと言って、別に大麻を合法化する必要もない。趣味趣向としては、全く必要ない。禁止しておけばいい。医療用だけでいい。
ただ、ちょっと昔にこういうことがあった。それを思い出す。
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2016年。レストラン経営の山本さんは、肝臓がんを患った。
「余命半年から一年です」
「打つ手はありません」と医者から見放された。
そんな中、「大麻が癌に効くらしい」という噂を聞き、山本氏は医師に頼む。
「実験台でいいから使ってみて欲しい」
しかし、日本では禁止されているとの答え。山本氏は藁にもすがる思いで大麻を栽培し、使用した。
すると、改善が見えた。食欲が戻り、腫瘍マーカーの数値は1/20に。
「ありえない」と医者は驚いたが…
山本氏は200グラムの大麻所持で逮捕された。
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山本氏は、大麻を栽培したが、自分の命を守るため。売ることも、他に譲渡することもない。
こうして裁判が始まった。
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大麻を所持したことはもちろん違法。しかし、それより重い「命を守る権利」がある。
裁判マニアたちの中(私、裁判マニアなのよ)では、
「国が負けるぞ」
と色めきたった。
「生存権の行使」よりも強いものはないからだ。
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果たして、国は困らずに済んだ。
山本氏は裁判途中で力尽きてしまったからだ。
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末期がんの苦痛を乗り越えながら、山本氏は法廷に通った。車椅子ながら仕立ての良いスーツを着て。
「どうしていつもスーツなのですか?」という問いに、山本氏は
「裁判官たちは常に制服を着て法廷に臨んでいる。私も正装で向かうのが礼儀というもの。常識を知らない人間と思われたくない」
着替えるだけでも辛かったろうに、最後まで紳士であったという。
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医療用大麻が解禁されたら、関係者は山本氏の墓前に報告して欲しいものです。
私は趣味趣向としての大麻は厳禁にすればいいと思う。別にタイのように解禁してマリファナバーとか必要ない。医療用大麻のみ、資格者の元、行えばいい。
誰にでも吸わせるも必要ない。若者が乱用?ぶち込んだれや、そんな奴。だいたい、マリファナって臭えんだよ。壺の中にでも入ってビニール袋被って吸えよ。
ただ、癌に効くなら、痛みが和らぐなら、食欲が回復するなら、薬として使わせればいいじゃん。
しかるべき施設においてのみ使えればいいんだよ。病院に一部屋作るだけじゃねえか。
それで誰かの命が救われるなら、やらない理由はないよ。
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大麻ごときで大騒ぎするんじゃなく、間違った知識で怖がるのではなく、薬として限定された場所でのみ許可すればいい。
私のおじいちゃんは胃がんだったからね。若い頃は講道館にいて、柔道が強かったらしい。優しい温厚な人だった。
癌になった人間が一人でも救われますように。
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