2022年4月6日水曜日

歴史から学ぶマネジメント NO.1237

 「会長、どんな本読んでるの?」と二代目に聞かれた。

ちょうどその時カバンに入れてたのが「ローマ人の歴史Ⅳ(塩野七生著)ユリウス・カエサル、ルビコン以前」。
 
(あの「賽は投げられた」のセリフで有名な、ルビコン河を渡る、あのあたりまで)
 
普段は、ほとんどマンガかしか読まないのだけど、尊敬する先達から進められて、これを読んでる。
 
めっちゃ面白い。でもとにかく名前がややこしい💦
 
・・・
 
ちなみに、私はあまりマーケティング本を読まない。(平先生や、知り合いのは読むよ)
 
それより、歴史書、偉人の話の方が、特にマネジメントにおいては、役に立つと思ってる。
 
・・・
 
まあ、この本の主人公はみなさん知ってるカエサル(英語読みでシーザー)さん。
 
彼はヨーロッパきっての英雄と言っていい。
 
特にどこがいいか?
 
私たちは企業戦士だからね、カエサルの「常勝将軍」てところが好きなのよね。
 
そして、降った敵を許す寛容さ。
 
宿敵ポンペイウスが味方の裏切りで殺された時、その首を見て「悔しかったろう」と涙した、そこがカッコいいんだよね。
 
・・・
 
これからのうちのグループを背負って立つ人間に、木越宏之輔(きごし・こうのすけ)という人間がいるの。
 
今年からホールディングスの社長を務める。つまり、ウチの、二代目総帥。
 
その木越や次世代のリーダーたちと話をしてて、「リーダーとは」という話になった。
 
・・・
 
カエサルは、アレシア攻防戦で34万の兵を相手に、5万の兵で戦い、勝利を得た。(ガリア戦記、対ヴェルチンジェトリクス)
 
カエサルは、ともすれば崩れそうになる前線を単騎回り、赤いマントを翻して「コンミリーテス(戦友諸君)!」と呼びかけた。兵は奮い立った。
 
常勝将軍カエサルがいる軍は、必ず勝つんだ。
 
・・・
 
木越という人間は、元空手の全日本チャンピオンで、自分に対して非常に厳しいが、若い子には優しい。
 
そして、何より、戦場の先頭に立って戦う気概がある。
 
たとえば、一社の代表になってからは、正月の1日しか休まない。若い子たちには休ませ、1人仕事をしてる。
 
いま、大きな目標を立てたのだけれど、それまでは「酒を断つ」と一切飲まなくなった。(もちろん、自分だけ)
 
これらは一例だけど、まあ、とにかく自分がいちばん仕事をするんだよね。
 
いちばん嫌な役でも、自分が被る。だから、人はついてくる。
 
・・・
 
 
人は夢を見る。
 
何かを成し遂げたいと思ったとする。夢を叶えようとしたとする。
 
そして、その夢に人を巻き込もうとするのであれば、、、
 
敵の標的になりやすい赤いマントを目立たせて前線を駆け回り、兵を奮い立たせるシーザーのように
 
まず自分を最も大変な場所に追いやるべきだ。
 
平先生もいつもそうだった。
 
・・・
 
昔、顧問の溝口先生が、私にこう言ってくれたことがある。
 
「廣田会長は、周りから常勝将軍と呼ばれてるからね」
 
当時、私は14社の会社を所有し、設立以来、全社一度も赤字を出したことがなかった。運が良かった、それだけなのだけれど。
 
それでもまあ、お世辞でもさ、嬉しかったので覚えてる。
 
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さてこれから、ウチのグループは、本格的な事業承継に移る。
 
木越をはじめ、二代目たちが成長し、かつ、彼らがほぼ全員40歳代に突入した。
 
40代の1番力の出る時期に、目一杯、力を発揮させたい。
 
彼らに好きなように暴れさせよう。
 
新しいアイデアと若い力で、たくさん、そしてどんどんいろんな手を打っていくだろう。
 
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私たち初代組は、彼ら二代目リーダーたちを全面的にバックアップし、また権限を移譲し、資本から何から、我々の持てる全てをそれに賭ける。
 
数年先、彼らは我々が届かなかった景色、新たな面白い世界を見せてくれるだろう。
 
・・・
 
本当は盛大にお披露目会したいところだけどね、コロナだからね。むしろ経費節約できていいか。
 
いつか、他所から「オタクの二代目、常勝将軍だよねえ」とそんなセリフを聞きたいね。

戦略練るねるねるね

カエサルさん

面白い。でも名前ややこしい。覚えにくい

こういう本を読んでると賢そうに見える


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