2017年11月24日金曜日

佐々木選手 No.0768

友人の、佐々木選手が3度目の引退をする。(公式には2回目だが自身の中では3回目だろう)

現役最高齢。
先日、また、カムバックを自らの手で果たした。


ボクサーは、年齢が非常に関連するスポーツ。反応の戦いだからね。


通常は35歳にもなれば、かなり落ちてくる。そこを彼は40を超えても、ボクシングで死ねたら本望と、辞めなかった。


・・・


当然、周りは反対する。身体が壊れるから。そして、ジムも「試合は組みたくない」という。


事故が起こったらとても責任取れないし、何より、佐々木基樹の名前は知れ渡っている。


若い選手を壊したくないから、相手が逃げる。試合を組むのも一苦労。


結果、対戦相手も自分で探した。ジムを移転する覚悟だった。


しかし、その熱意にほだされ、帝拳は許可した。

(帝拳ジムはボクシング界の宝的存在。お金とかでなく、本当にボクシングを愛している)


・・・


試合は下関。普段東京で行う場合と違い、応援者は下関まで足を運ばなければならない。


スポンサーもしかり。
どれを取っても、いつもと違う。


試合も大変だけど、自分がボクシングを続けるため、全てをやった。自分てプロモートし、相手を探し、試合を決めた。


・・・


結果は敗戦。


しかし、スポンサーは付き、応援団は数十名の人たちが下関まで行った。


試合後、すぐに私のところに電話が来た。


「会長、すんません」

(会長といってもジムの会長じゃないよ。マルモリ会長だよ)


まだ試合後の高揚が消えてない、そんな試合後ホヤホヤだった。


・・・


悔しかったろう。敗戦より何より、この先ボクシングを辞めることになるだろう、そんな寂しさでいっぱいだったろう。


でも、電話をしてきてくれた。


敗戦後のボクサーにかける言葉はない、と本人も書いていた。私も「ご苦労様でした、とにかくゆっくり身体を休めて」としか言えなかった。


・・・


掛けたくない電話、したくない報告もきっちりやる。


今までも、このように、ファンを大切にし、みんなと勝負を分かち合って来たのだと思う。


だからこそ、今回も数十名の人たちが、下関まで足を運んだのだろう。


・・・


成功の法則とか、よく世間ではいろんなことを言う。


投資がどうの、コピーがどうの、先を読んでどうこう。ネットがとーした。でもさ、そんなもんじゃない。


本当の成功の秘訣は、このような「人との繋がり」であると思う。


自分を大切にしてくれる人間をさらに大切にし、さらにそるがまた返ってくる。


善のキャッチボール。


それをやって来たから、それができていたから、チーム佐々木基樹はここまでやってこれたのだろう。


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今回、敗戦だったかもしれない。しかし、どんなボクサーも、いずれは引退する。


そして、そのボクシング人生を問うなら、、、


チーム佐々木基樹は、まぎれもない勝者であることは間違いない。


・・・


佐々木選手、最高の、ボクシング人生でしたね。


本当にお疲れ様でした。ゆっくり休んでください。身体、大切にね。


写真は1度目の引退のときかな。


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