2024年8月21日水曜日

NO.1455 悔いなきよう生きよう

 久しぶりに後楽園ホールに行った。

いいねえ、本当にここは。

ボクシングやキック、格闘技の聖地、後楽園ホール(以下ホール)。
 
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古今東西、多くの選手たちがここで命をかけて戦ってきた。多くの漫画や小説の舞台にもなった、全ての選手のいわば聖地、シンボルのリングであると言っていい。
 
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ホールは、会場があまり広くない。リングの上からもお客さんの存在が間近に感じる。加えて、リングが狭い。まるで「殴り合え!」と言われてるようなあのリング。まさに闘技場。
 
今を去ること40年近く前、、、
 
今の現役選手たちがまだこの世に産まれてないそんな頃。
 
私はそこで戦っていた。
 
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あの頃の私たちのように、いやそれ以上に、今の選手たちは半ば人生を捨てて練習を重ね、命を賭して戦ってる。
 
その姿を見て、心からカッコイイと思うと共に、あのリングの上で浴びるスポットライトの感覚が蘇るようで、ひとり身震いしてたよ。
 
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格闘技は、はっきり言って体に悪い。早死にする人も多いし、脳にダメージも溜まる(人によるけど)。
 
子供にやらせるか?と問われたら、否と答える。
 
しかし、自分は、格闘技やっていて良かった、と心から思う。
 
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別に大した選手だったわけではないが、キックボクシング、ボクシングと、アマ時代を含め、幸運なことに全部勝った。
 
勝ち癖がついたのか、格闘技をやめてからというもの、全てのことがうまく行った気がする。
 
実際、中卒の元キックボクサーの中では、かなり上手く2度目の人生を進めたと言っていいだろう。
 
感謝してる。
 
 
(人によっては「朝倉未来以前で、プロ格闘家を引退した中で最も社会的に成功した1人」と呼んでくれることもある)
 
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人生は一回きりだよね。
 
格闘技をやらずに真面目に仕事をし続けていた私、というパラレルワールドもあったかもしれない。
 
そして、普通に考えれば、物理的にそちらの方が成功するとか、お金持ちになる可能性とかは高かったかもしれない。
 
しかし、パラレルワールドはあくまでパラレルワールド。二つの道を歩いて比べることなんてできない。
 
人生をもう一度繰り返すとしても、私は同じようにあのリングを目指すだろう。
 
この道で良かった、と心から思ってる。
 
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人の人生は短い。私もあと10〜20年後にはたぶんこの世にいない。もっと早いかもしれない。少なくとも、あのリングで戦っていた頃まで戻るだけの時間は、もう残されてない。
   
悔いなきよう生きよう。したいことをするんだ。後悔する必要も、後悔する意味もないんだよ。だって比べられないもん。
 
やりたいようにやってさ、あとで見直して、楽しめたら、最高だよね。
聖地、後楽園ホール。やはりここは特別だね

40年近く前、私もここにいた

現K1チャンピオンで、かつ元極真チャンピオンの与座選手

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