孤独死の話で思い出したんだけど、加納貢という人がいた。
アウトローの話なので、嫌いな人は読まないでね。
戦後の新宿で「ジュクの帝王」と呼ばれた人。
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戦後の闇市、無法地帯の中、盗みを働く連中、ヤクザや愚連隊、不良米兵にいじめられいる人など、弱い人が困っていると、どこからともなく現れ、助ける。
しかも、ほとんどワンパンチ。無類の喧嘩強さを誇った。ステゴロ最強と名高い。
噂レベルだけど、ボクシングの元チャンピオン(外人なのかなあ)を一発でノシたとか、枚挙にいとまがない。
戦後の混乱時の中、市民の安全を守った。
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カテゴリーとしては巷でいう、愚連隊に他ならないのだが、
ここで特筆すべきは、「加納のミッちゃん」と市民から愛されたこの人は、生涯、一度も、、、
暴力を金に変えたことがない、と言われてる。
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実家が今の初台あたりの大地主で、裕福だったこともあるが、誰かを助けたからといって、一度もお金をせびったことはなかった。
また、自分を慕う若い衆にも「霞を食って生きろ」と言っていたという。
言わば、彼の暴力は、、、
「正義の暴力」と言っていい。
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そして、時が経ち、日本は平和になった。
戦後の混乱は遠く過ぎ去り、市民のボディガードも必要ない時代になった。
食べるためにヤクザになる愚連隊が多い中、加納のミッちゃんは、自らの資産を食いつぶしながら、己の理想を守り続けた。
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2004年。
誰からも愛された「ジュクの帝王」は、定宿にしていた新宿のある高級ホテルで、ひとり、息を引き取った。
まるで眠っているようだったらしい。
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孤独死。
これ、孤独かな?みじめかな?
いや、、、
俺は、カッコいいと思う。
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写真は加納のミッちゃんご本人若い頃。色白で甘いマスク。画像は拾い物なので、まずければ教えてね。的場浩司さん主演の映画「ジュクのツラ」もあるよ。
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