最近、仕事で困ったことがあると、まず秘書の船川に相談する。
「お前ならどうする?」
これでほとんどの問題の、解決策が見つかる。
なぜか?気の利いた答えが返ってくるからなんだ。
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実際にグループ内での問題事も、ほぼ船川と木越で解決してしまう。物理的に私たちの出る幕がない、というか、私たち第一世代の社長たちより、うまく解決する。
やはり若い子というのは成長するもんだね。
比べて自分はどんどんおじいさんになっていく気がするよ。
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ある程度の年まで、「自分は老化しない」と思ってた。
同じ年齢の人たちより、10以上は若い肉体を持ってる、俺は特別。そう思ってたんだ。
しかし、やはり誰でも同じだね。
物忘れはひどくなるし、運動しても二日は回復しない。ドライバーは飛ばなくなるし、酒もめっきり弱くなった。
老いたな。そのうちオヤジ狩りにでも会ったら、狩られてしまうかもしれん。
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私のようなボケ老人の話は良いとして、若い子の成長は嬉しいし、また、目覚ましいね。
船川が30代半ば、木越は40になったとこかな。
やはり、仕事においては40代が人間のピークの一つであると思う。
社会経験も積み、仕事も知り、その代わり体力もあって無理も効く。人間的にも完成していく時期。
この時期に思いっきり仕事しなきゃね。
我々はその環境を整える。それが役割だよね。
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木越も船川も、10年後はお互いの業界で知らないものがいない、そんな存在になると思う。
世間一般でいう成功、例えば収入は数千万円を超えるようになり、ビルなどを所有するなどの資産を作り、悠々自適な人生を作り上げるだろう。(もちろんその代わりの努力と引き換えに)
そんな彼らも、若い頃は悩んだりもした。上の者から「使えない」とか言われたかも知れない。
しかし、男の子は(女の子も)、三日あれば成長する。本人の頑張りで、全く景色が変わる。
だから、世間の若い子たち、頑張ろうよ。
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世の社長たちに伝えたい。
良い環境、頑張ろうとする姿勢、それがあれば、若い子は必ず伸びる。
新人時代の、少々のポカで判断しちゃいけないよ。ぜひ期待して、チャンスをあげてください。
だいたい、若い頃の出来不出来を言えば、俺が一番ショボいもんなあ。俺なら“若い頃の俺”なんて絶対クビにするな。
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