ワインって、お好きですか?
今日はただの雑談、ワインよもやま話。ワイン好きな人はぜひ。(長いけど別に得るものはありません)神の雫っていう有名なワイン漫画があります。
20年前から、16年間にわたって連載されたマンガ。読まれたことがある人も多いと思います。
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そこで、アンリ・ジャイエという作り手さんが登場します。
「神様」と呼ばれる作り手。
彼の造ったワインの中でもクロ・パラントゥは作中で当時一本20万円の値がついています。
神の雫のヒロイン、紫之原みやびは、そのワインを割ってしまい、、、
主人公の雫くんが助ける、と言ったストーリーで物語は進んでいきます。
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私はひょんなことから、そのアンリ・ジャイエを2本手に入れたことがあります。
これまたもう15年ほど前の話です。
「なんかこれ、マンガにも出ていたやつだなあ。平先生と一本づつ、飲ーもうっと」
と、一本を平先生に送りました。
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平先生と私、そしてその頃よく先生と飲みに行かれていたソムリエーヌと3人で食事をしていた時、そのお話が出ました。
「ヒロタさんからもらったから、その日にジャイエ飲んじゃったんだよね。ウマー」
ソムリエーヌはそれを聞いて烈火の如く怒り出しました。
「なんて事するの!ジャイエ、亡くなっちゃったんだよ!もう手に入らないのよ!」
カンカンです。
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確かにジャイエ自体、なかなか手に入らない物でした。
(ジャイエのクロパラ'99は全部で700本しか製造されてない)
貴重なものをぞんざいに扱ったことに怒っているようです。一口でも飲ませあげていたら違ったのかもしれませんが。
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私は当時、ワインのことはよくわかっていませんでした。
自分の方のもう一本のジャイエは、あろうことか冷蔵庫にガチガチに冷やして、、、
タバコを吸いながらカクカクっと飲んでしまっていたのです。
匂いを殺してしまう、本当にワインをバカにした、あり得ない暴挙です。味もわかってなかったし、ぶっちゃけ、匂いも味の記憶も、ほぼありません。
エチケットというラベルも残してないし、当然、空き瓶もガラスのゴミの日に捨ててしまっていました。
ソムリエーヌに叱られている平先生を横目で見ながら、私は沈黙を貫きました。
だって叱られそうだったし。
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最近、やたらワインを人からいただきます。
五大シャトーにオーパス、リシュブール、たくさんいただき過ぎてワインセラーが必要になり、どんどん増えました。
今はセラーが3台になり、それも満杯になりました。飲もうたって、一人でそんなに飲めません。
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このままではいかん。せっかくあるのだからワインを極めねば、と青山の有名なワインスクールにも通いました。
ソムリエ育成コース。
わりと高い授業料だったのですが、全額前払いしました。
私の夢は膨らみました。
ふらりと1人ワインバーに入って、ワインの能書きを言いながら、ブラインドで当てまくる。
なんかモテそうじゃないですか。ぐへへ。
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最初の授業は、自己紹介で終わりました。そして二回目の授業はブドウの栽培。そんなんいらんし。
んで、その後半年くらいサボっていたらコロナになって、、、
ワイン自体のお話をほぼ一度も聞かないまま、スクールの有効期限も過ぎてしまいました。
私の夢は破れました。
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最近、Kindle読み放題で「神の雫」が出てきたので、懐かしくて読み直してます。今読むとまた違う感慨がありますね。
今じゃ、アンリ・ジャイエのワインは最低数十万、クロパラは数百万円です。1本で一千万近い落札もあったようです。空き瓶だけでも数万円はしたりします。
時代の流れを感じます。
(今じゃ、ジャイエの弟子エマニュエル・ルジェ、身内のジャイエ・ジルのワインまで上がってしまっています)
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ただ、世界広しといえども、ジャイエのワインを、冷蔵庫でガチガチに冷やして、タバコを吸いながら普通のコップに入れて飲んだのは、、、
私だけではないだろうか?
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というわけで、何が言いたいのか、よくわからんけど、何やらいろいろ思い出しました。
飲まずに置いておけば、かなりな金額になったろうなーとも思います。後悔は先に立たず、ナントカは後ろに立たずですね。
まあ何にしても、ワインの世界は奥深いですね。知らんけど。
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写真は拾い物。ジャイエのヴォーヌロマネ、クロ・パラントゥ'99。と、マンガ神の雫。
うーん、またワインが飲みたくなってきたなあ。一本開けよっと。
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