2012年2月17日金曜日

ご質問「海外でラーメン屋さんを開業する際」(プロのアドバイス付き) No.0360

いいご質問と、いいご回答を頂いたのでシェアするね!
(伊藤さま、小園さま、ネタありがとうございます!)

・・・

伊藤さまからコメントにご質問を頂き、
かつ、その質問に、海外起業のプロである
(上海で日本企業の
 コンサルタントをされている)
小園さまからお答えを頂きました!

いつか海外で起業したい、と思ったとき、
参考になると思います!


****ご質問(質問抜粋)*****



今回も質問がありメールさせて頂きました。。私の友人がラーメン屋を4店舗やってるのですが、そこに韓国人の何度かきたお客様がきて「この味は韓国でうけるから 是非やらせてほしい!」と言われています。友人は仕事に一本気で熱意のある人間なので 是非 海外に出てほしいのですが、正直 味だけ取られて いいようにやられてしまうのではないかと心配しています。広田さんは海外の友人も多いと思います。広田さんが同じ立場でしたら どのようにしますでしょうか。。 契約書のようなものを交わすでしょうか。。コメントで質問をしてしまい、船川さん 申し訳ないです。。 もし、返答は無理であればもちろん大丈夫です!読んでもらいありがとうございました!また いつも楽しく見させてもらってます!伊藤


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このご質問に、私自身もコメントでお返しはしたのですが、
プロからのアドバイスがありましたので、
記事としてシェアさせていただきます!



*****小園さまのアドバイス(回答抜粋)******


部外者ですが失礼します。。 上海滞在10年目なのですが、山ほどJVで痛い目に合われた方々を目にし、耳にしてきました。 廣田先生のおっしゃる通りだと思います。 少ないのですが見事成功された方も知っています。仙台で有名なコーヒー屋さんを経営しておられる社長なのですが、その方の「ココ!」というときの契約は凄まじい本気度でした。 契約書を前にして交渉相手とひざを突き合わせてとことんやっていました。ご自身で実力を確かめられた弁護士を何日も拘束して、一言一句にいたるまで全て確認しながら交渉を重ねておられました。 その本気度に私は「スゴイ・・・」と圧倒されていました。 JVパートナーは、1年かけて付き合いを重ねてきた方で気心は知っている間柄であったのにもかかわらず、「契約」という段階では一切の妥協はありませんでした。 ・・・ただ、最後に一言おっしゃっていました。「ここまでやって、この人にだまされたら、それはしょうがないよ。こっちがまだまだ甘いってことだ。」と。 「硬軟織り交ぜる」と言いますか、「契約書だけ」でもダメ。「感情・信用だけ」でもダメ。その両方が必要なんだ、、と私は理解しました。 コヤシブログの愛読者としては、廣田先生もこの仙台の社長と同じお考えなのかな、、、と感じていました。いかがでしょうか? 伊藤様、失礼しました! 横入り的にコメントを書き込んでしまいました。 どうぞ、ご容赦ください。


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伊藤さま、小園さま、ありがとうございます!


で、、、
ご質問を整理すると、



①海外にてビジネスを行う際、「まねられる」のではないか

②その際の契約書は必要か?(必要ならばどの程度?)

というところですね。


・・・


②からお答えしますね。

小園さまのおっしゃる通りです。
この仙台の社長さんの考え方こそ、正解です。

「信頼+契約(書)」です。

信頼がなければ、そもそも始めることすらかないません。
でも、契約書がしっかりとなされてなければ、
むしろその信頼を失います。


順番としては、

信頼→契約(法的な拘束)→信頼

だと思います。


で、信頼がある程度あるからこそ、話は始まる(やろう、と思う)。
その上で、次のステップとして契約です。



・・・



契約書の話に行きましょう。


その前に、
ここ、キモに命じてください。

「海外では、日本の数倍、契約書が重要になる」

ということです。


日本は、ある意味特殊な国です。

単一民族で長く歴史を育んできたため、
「あうん」の呼吸を持つという習慣があります。


契約書より、信頼。
契約書より、常識。
仮に、契約書には書いてなくても、善意で行動し、
後で人様から後ろ指さされないようにしようとする。


つまり、、、

日本人は、
「契約書より、もっと大切なものがある」

と考える、世界でも唯一(だと思う)の
優れた民族だと思います。



これは、日本人だけでなく、日本で育った
外国人の人も同じ考えを持っています。

日本という国の文化です。



・・・



で、ハッキリ言うと、

他の国では、その「日本固有の」考え方は、
「まったく」通用しません。

馬鹿なのか?と思われてしまうでしょう。

なので、まず最初、契約書「のみ」が重要であると
思ってすすめていただくのが正しいと思います。



・・・



私ならば、契約書を(プロを入れて)
完璧にきちんとするまで絶対にサインはしません。



・・・



でも、契約書はあくまで契約書。


どれだけ完璧にしても、
まかないきれない「オリ」のようなものは存在します。

なので、そこから先は、組む相手への信頼しかありません。


ですので、小園さまのお知り合いの仙台の社長さんのやり方が正解なのです。
私もまったく同じ思考回路を私も持ちます。

(私は大雑把ですので、たぶん、
 この社長さんの方が緻密に完璧にされると思います)



・・・



小園さまのご質問にあった
「感情、信用+契約書」
また、「硬軟織り交ぜる」と廣田は同じか?

についてですが、
この場合、私も、同じ考え方です。


基本、人間性と法的な根拠両方あるべきですね。
その方がトラブルは少ないです。

(ただ、私は仲間達の場合においては
 信用のみで動きます)



・・・



で、、、

「硬軟おり混ぜる」

というと、何処で「硬」、どこで「軟」、
この使い分けが分からない、と言われる方が
お見えになられるかも知れません。


なので、ちょっと話がずれて余談になりますが、
私がいつもうちのリーダーたちに言ってる言葉を
シェアさせていただきますね。



・・・



どんなことでも、中途半端な心持ちでは
何事すらもうまくは行きません。


物事は、断じて行えば、
道は開けるものです。

「断じて行えば鬼神も避く」

と私は思います。



ただ、それだけでは、
「間違っていた場合の柔軟性」を失ってしまいます。


・死にもの狂いの強さも欲しい。

・いつでも方向転換できる柔軟性も欲しい。
 (仙台の社長さんの場合は、
  今回は感情面においての方向転換をされてますね)



・・・



で、、、

私がうちのリーダー達に言ってるのは、、、
こういう言葉です。


「不退転の決意を持ってあたり、
 それでダメならすぐさま退転せよ」



です。


いっけん矛盾するように思えますが、
順番として、この言葉どおり考えるとうまく行きます。


・死にもの狂いの力を出せ、
・方向転換の柔軟性も出ます。


すべて、物事を為すには、
この心構えで行くようにしています。


イメージ的には
「人事を尽くして天命を待つ」に
近いかも。
(仙台の社長さんは今回これでいってる)



汎用性のある言葉として、

「やるだけやってみよう(必死に)
 ダメなら次の手を考えよう(すぐに)」

でもいいですね。

参考になれば幸いです。



・・・



①についての考え方は、コメントに少し書いたけど、
続けて書くと長くなるので、後ほどシェアするね!

6 件のコメント:

  1. 廣田会長・船川さま
    いつもたくさんのコヤシをありがとうございます。
    先日は父が東京でお世話になりました。

    名古屋、行って見たいです・・・。

    ・死にもの狂いの力を出す
    ・方向転換の柔軟性も大切

    無理なら違う方法でやってみよう。
    なんだかいつも腑に落ちなかったのですが、

    スッキリしました。
    諦めではなく、方向転換の柔軟性。

    心構え大切にします。

    いつもありがとうございます。
    またお邪魔させていただきます。

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  2. 柴部さま、コメントありがとうございます!

    >先日は

    先日のセミナーは、かなりきついセミナーだったので、かなりお父さん、疲れたのではないでしょうか?私は夜だけの参加だったのですが、「夜だけで良かった」と胸を撫で下ろしたくらいです(笑)かなりハードスケジュールだったので・・・

    >名古屋

    二代目会、ぜひ参加してください。一回こっきりで、次はまた非公開にするので、チャンスだと思います!

    >心構え

    はい、是非不退転の決意を持って望んでください!ダメなら退転(笑)。

    また覗いてくださいね!

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  3. 吉野家、ココイチ好きの
    yamamotoです。

    確かにココイチの看板を見せずに
    あの味を真似すれば
    食べてる方にはわからず、
    おいしいな、と思うだけで終わり

    開発者にはお金が入らない
    ということが、海外では
    普通のこととのことで
    気をつけなければ
    ならないのですね。。。

    日本人が甘いのですかね。
    でも日本、大好きです。(笑)

    返信削除
  4. yamamotoさま、コメントありがとうございます!

    >ココイチ好き

    おお!同志よ!

    >開発者には

    そうですね、でも、味は表面からでもかなり真似できるし、何より、多少は国で味付けが変わります。ただ、日本人はいい意味でも悪い意味でも「おひとよし」なので、海外ではやり込められることは多いです!

    >でも日本

    わたしもです!お人好しは、性善説からくるもの。日本の文化を誇るべきですね!

    また是非覗いてくださいませ!

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  5. 伊藤です。

     廣田さん、小園さん

     本当にありがとうございます。

     廣田さんの考え、また小園さんの経験からのアドバイス。

     友人の為にと思った質問が、自分 自らの勉強にもなりま した。

     「基本、人間性と法的な根拠両方あるべき。
     その方がトラブルは少ないです。」
     「海外では、日本の数倍、契約書が重要になる」
     これらの言葉を廣田さんの口から聞かされると、
     この重要性が身に染みて感じる事ができます。
     友人にもアドバイスとして話させてもらいます!

     廣田さん、小園さん、また船川さん
     本当に助かりました!本当にありがとうございました!

     私も「不退転の決意を持ってあたり、
     それでダメならすぐさま退転せよ」
     を心に刻み、日々精進していきます。
     
     ありがとうござました!失礼します。  伊藤

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  6. アドバンスマインドふな川2012年2月20日 18:24

    伊藤さま、

    コメントをいただき、
    ありがとうございます。

    廣田会長がPCを忘れた為、
    代わりにご返信させていただきます。

    >廣田さんの考え、また小園さんの経験からのアドバイス。
    >「基本、人間性と法的な根拠両方あるべき。 その方がトラブルは少ないです。」 
    「海外では、日本の数倍、契約書が重要になる」

    伊藤さまのおっしゃる通り、
    私もとても勉強になりました。

    また小園さまの経験からのアドバイスも
    とても実感がわき、府におちます。

    >本当に助かりました!本当にありがとうございました!

    ぜひ、伊藤さまも頑張ってくださいませ。

    私も応援させていただきます。

    今後ともなんでもコヤシブログを
    どうぞよろしくお願い申し上げます。

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