2019年12月15日日曜日

パーティー No.0993

お世話になってる方のパーティーにお呼ばれしてきましたよ。

すごいパーティーだった。まず、ゲストがすごい。


無形文化財である鼓の大倉正之助先生、オーケストラは西本智実さん指揮で、文化功労賞の高橋睦郎さんが詩を読み、そして、なんと言っても、、、

ロスチャイルド家の当主のご令嬢、シャーロットさまがお見えになったんだ。


・・・


ゲストの方々も凄いのだけど、なにより私が感動したのは、その主催者の方の、振る舞いなんだ。


都内の超一流ホテルのボールルームを借り切り、500人を呼んで行うパーティーだから、費用は想像するにあまりある。


私も、およびいただいた際、「お花がお祝いなどをさせていただきたく〜」とお伺いしたの。そしたら「一切無用で願います」と。


なので、お祝い、お花など、いわば全て禁止。


主催者の方の、言わば「感謝の印」です、と。


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パーティーも趣向を凝らしたものだった。ウエルカムドリンク、そして食事のシャンパンは、ドンペリの当たり年、2008年のビンテージ。


数百本は空いてる。


酒屋の市価で三万円程のこのシャンパン、このホテルで取ったらいくらになるのだろう?


シャンパンの後の、ワインも食事も素晴らしい。1年間かけて「どの料理を出すか?」を総料理長と食べ比べ、決めたらしい。


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ここまでは、無くはないかも知れない。めちゃくちゃ凄いことだけど。


でも、私が最も感動したのは、ここからなんだ。


それは、主催者の方のスピーチ。


これだけのもてなしをされた方のスピーチは、最初の挨拶と終わりの挨拶だけ。


これがすごいのよ。


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普通、このような催しになると、スピーチは長い。また、ご本人だけでなく、ゲストの方のこれまた長〜いお話が待ってる。


「このお店(なり)をよろしくお願いします」とか「今後ともナンチャラ」とか。


それがない。


一切ない。


・・・


この主催者の方のスピーチは次の言葉。


「今日はお忙しい中、また世界中からお越しくださって、本当にありがとうございます。今の私があるのは皆様のおかげです。今日は感謝のしるしです、ゆっくりと音楽とお食事を楽しんでください」


だけ。


日本語と英語で、ゆっくりとお話になられた。他の言葉は一切なし。


終わりの時もそう。


今後ともよろしくとか、恩着せがましい話は一切なかった。会社の宣伝一切なし。


最初と最後の挨拶、各言語1分づつ。トータルで5分なかったのではないか?


一切の売り込み行為はない。なんかよろしく、もない。商品の説明もなければ、会社の案内もない。会社の名前すらも口にしなかったかもしれない。


つまり、こういうことなんだ。


一切引き換えを求めない。単純に、純粋に、混じり気なしに、参加者の負担を極限まで無くす。


これが、本当の、おもてなしなんだ。


・・・


感謝を伝えるために、パーティーを催した。


徹底的な気配りと、考えられないレベルのゲストと、最高の食事の振る舞い。


参加者に気を使わせないよう、全てのお祝いとお花を禁止。そして、参加者が退屈しないよう、スピーチを最短にし、負担を感じさせないよう、商品の話も、会社の展望も、意気込みも、会社をよろしくの一言も言わない。


こんなパーティー、ある?
もう、そのことに感動したよ。


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超絶素晴らしい。


こんな人見たことない、と思うほどに。


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写真、貼りますね、ひょっとして載せてはならない可能性もあるので、いきなり削除したらごめんなさいね。


なるべく人の顔の写ってないものを貼るよ。


(シャーロットさまだけは、お顔を載せさせていただいた。だってさ、私のようなガキンチョが、ロスチャイルド家とパーティーに同席できるんだぜ?考えられないよ)


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「もてなし」ってこういうものか!とすごく勉強になった。


会社の案内も、商品の説明も、今後ともよろしくの一言も一切ない。


すると、一般的には「それでは会社のメリットがないんじゃないの?」となるかもしれない。


しかし、それは浅はかな考え方。


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私は、むしろ、その潔さ、心遣いの素晴らしさに感動した。


そして、こう思った。


「絶対この方から何かを買いたい」


小手先のマーケティングなんて足元にも及ばない。


崇高な人間性にこそ、人は集まる。


本当に学ばせていただきました。心より感謝いたします。


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このパーティーに呼んでいただけたのは、この主催者の方を紹介してくださったBさんのおかげ。そして、Bさんを紹介してくださった友人の武内さんのおかげ。


Bさんはいつも経済から国際問題までご指導くださる、私たち二人にとって親分みたいな人。いつも気にかけてくださる。


(ちなみに、私の財界の知り合いはほとんど武内さんからの紹介だよ)


そのことにも、また心より感謝いたします。


いつもありがとうございます。





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