友人の武内さんと、武内さんのボス(のおひとり)のご紹介で、ある宝石商の方にお会いしてきたよ。勝手にお名前出せないので書かないけど、多分業界の人なら誰でも知ってる、第一人者の方。まあ、プライベートでベルサイユ宮殿や大英博物館に営業時間外に勝手に入れるような人だそうです。
七星さんもお誘いしてさ、計百億円を超えるような宝石を見せていただき、手に取らせてもらった。そんな感じで宝石、ジュエリーについてのレクチャーをして頂いたんだ。
エカテリーナが付けていたエメラルドのネックレス、3500年前のスカラベからアレキサンダー大王の指輪まで、ぶっちゃけ博物館レベルと言うか、ちょっと前に見に行ったブルガリ展よりずっとすごかった。まあ、各宝石展に宝石を提供している人だから当たり前か。
こういう話をしてると、私が偉いみたいだけど、そんなことはないのよ。
偉いのは武内さんのボス(ちなみにこの方はロスチャイルドのパーティーに招かれる人)や武内さんや、その宝石商の方が偉いのであって、私が偉いわけじゃないからね。
私は言って見ればコバンザメみたいなもの。
でも、いつかこういったジュエリーなどが持てるようになりたいものだよね。モチベーションのアップにすごくいい。自分も頑張ろう、と思う。
・・・
さて、その宝石商の方、すごい品があって(当たり前か)、お話も素晴らしく、かつ人間性がにじみ出てた。
こういう方々とお会いできるのも勉強になるんだけどさ、まあ、すごいすごいと自慢したいだけじゃなくて、ひとつ、とても感動したのでシェアしたいってわけでこれを書いています。
その宝石商の方が、自分のオフィスに茶室を造ったの。ご自身はお茶はやらないそうなんだけど、やはり「美」が好きで、自分の仕事机から真正面に見えるところにお茶室を造った。戸板が伊勢神宮のご神木で、床柱は2千年前の神代杉。それらもすごいんだけどさ、一ヶ月後にお茶室開きをするんだけど、そのときに来られるのが、「現在のお茶界で存命の方の中で最も権威のあられる方」と、「現在日本の存命の方の中で最も政財界に影響力のある方」(伏せ字ばかりで申し訳ない)なの。
こっからが本題。
お迎えするそのお二人のお客さまがたは90歳を超えているんだけど、すごくお元気で、肉、それもハンバーグがお好きらしい。お茶会開きの日、懐石ではなくて、ハンバーグをリクエストされたそうな。
その夕食を予定されてるお店に連れてってもらったのよ。
聞くと、その宝石商の方は、かれこれもう一ヶ月もそのお店に通い、これらの超VIPに「どんなハンバーグをお出しするか?」をシェフと試行錯誤してるのよ。
その日は、但馬牛の一回挽きと二回挽きのミックスで、じっくり煮込んだタンシチューデミグラスソースをテストしてた。
「もう、お出しするスープは決まったんですよ」とその宝石商の方はおっしゃってた。
一ヶ月通い詰め、お出しするメニューのスープを決めた。メインのハンバーグが決まるまで、あと、何回試すのだろう?
これが、「おもてなし」というものか。これこそが。
、、、と感動したよ。
これ、美味しんぼの海原雄山とか、
もうマンガの世界だよね。
もうマンガの世界だよね。
たった一回のお食事をおもてなしするのに、途方もない労力をかけるんだ。目に見えないところにこそ、おもてなしの努力が払われてる。
ジュエリーも同じだね。素晴らしく奇麗。でも、ああいった芸術には、このような目に見えない努力などの結晶と、その時代時代の王侯たちが所持した歴史、そういったものが注ぎ込まれてるからこそ、迫力があり、価値があるんだなあ、これが「美」なのだなあ、と感動したよ。
ハンバーグ、ものすごく美味しかった。で、スープは更にそれ以上だったなあ・・・
・・・
写真は、武内さんと七星さんだよ。この写真は今回ではなく前回のもので、そのときはピカソやシャガールの原画に囲まれてのお食事だったよ。それも素晴らしかった。定期的に呼んでもらってるんだよ。感謝だよ。
今回は撮れなかったんだ。
同じメンバーだから載せてみたという感じだよ!
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