2019年6月13日木曜日

人生の目的 No.0917

私の座右の銘は二つ。「何でもコヤシ」そしてもう一つは「与えるものは王者なり」。

この言葉は、畠中平八さんという、小説「相場師」のモデルになった方の、座右の銘だった。株の世界で神様のような存在。


畠中さんがお亡くなりになって、もう四年ほどになるかしら。


・・・


たまたま、私は35年ほど前に、この畠中さんとお会いしたことがあるの。


当時若かった私に、畠中さんはいろんなお話をしてくれた。


精強で知られる土佐四十四連隊(死屍連隊と呼ばれた)という、二度も全滅した部隊の、たった二人のうちの生き残り。


並みの運ではない。


開戦と同時にフィリピンに入り、終戦までいた。戦争の話をいろいろしてくださったのだけど、


一番心に残ったのは、戦争で行った地域に、戦後、自費で学校を建てたことだった。


・・・


若い私は思った。


いつか、自分がお金持ちになったら、貧しい地域に学校を建てよう。そんな人間になりたいなあ。


その頃の私はキックボクサーで、当たり前に貧乏だった。スポンサーが付いていてくれたので、働かなくても多少の生活はできたけれど、所詮「金持ちになったら」という、現実味のない夢ではあった。


・・・


20年ほど経って、私は多少なり、ある程度のお金を持つようになった。


で、平先生に話した。


「先生、学校を建てましょう」


・・・


平先生は快諾してくれて、セミナーを開いて資金を募り、第1校目を仲間たちと建てた。


マーケッターの仲間たちだった。


瀬川さん、加藤さん、森下さん、小暮さん、山口さん、中村さん、伊勢さんなど、多くの人が一緒にカンボジアに渡った。


のちに紳助さんがテレビで有名にしたけれど、当時、まだ誰もカンボジアには注目していなかった頃だった。


・・・


それから、あれやこれと10校くらい建てただろうか?留学生の支援を行い、日本に受け入れたりもした。


もうずっと行ってないけど、カンボジアはどんどん復興し、ずいぶん豊かになったように思う。


プノンペン市内の小学校は、すでに行き渡ったとも聞いた。


・・・


さて、そんな中、たまたま6/月13日のTVアンビリーバボーを見たんだ。


地雷撤去の必要性を感じ、カンボジアに骨を埋めようとしている元自衛隊員さんのお話。


見てて、涙が出たよ。


あれが、本当の支援だ。


・・・


見た人いるかな?すごいよね。よくあれだけできる。


ああいう人たちが、カンボジアの復興に寄与し、そして、あと10年もすれば国自体が変わってくるだろう。


素晴らしいよ。


・・・


「与えるものこそ王者なり」


私は与えてるかなあ?今も周りに与え続けているかなあ?


もし自分が理想としての王者という意味のものを目指すなら、やるべきことをやれているのだろうか?


・・・


私が寄付したから偉いとか、ええカッコしようとしてるから価値がないとかあるとか、そんなことはどうでもいい。


ジャッジは自分だったよね。 


私たちは、生涯をかけて、「自分のなりたい自分」を追求していくだけのことだよ。


自分のなりたい自分を目指す。


それが、人生の目的だと思う。


・・・


たまに振り返ってみよう。


私は、自分のなりたい自分に、近づいているのだろうか?そしてその努力を今も続けているだろうか?


私は、、、
ちゃんと戦えているのだろうか?


自分のやるべき命題に。


・・・


まあ、そんなことを改めて思ったよ。アンビリーバボーを見て。


まあ、たまにはテレビもいいもんだね。


・・・


写真はプノンペンの学校だよ。
校名は「心に太陽を」。もう、12年になるんだね。


一緒に行ったみんな、楽しかったね。誰かがインタビューでこう答えてたね、瀬川さんだっけか?


「子供達の笑顔を見た。本当にプレゼントをもらったのは、、、

私たちの方でした」



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