2014年1月30日木曜日

人生で一番最初に認めてくれた人 (カラテパート②) No.0550

続きだよ。ここから見る人は、良ければ前の記事から見てね。

入院されてるH師範。実は、私には忘れられない人なの。ホントかわいがってくれてた。



そして、師範は、私にとって、、、
全く他の人と違う、特殊な人だったのさ。

昔、私がガキの頃、私はあまり人に褒められたことがなかったの。まあ、褒められるようなこともしてないしね。仕方ないと思う。ホント、いつも悪く言われてた。
学校の先生からは「お前は将来、社会のダニにしかならない」とか言われたし、実のオヤジも、「この屑が」とか「皆が陰でお前を嫌っている(しかしこれはひどいな)」といつも言ってた。グスン。
最近は人がましく、人様に褒められたり、認められたりする。でも、これって、ホント最近20年くらいのことなんだ。
そんな中、H師範だけは、子供の頃からずっと褒めてくれてたの。なぜかは知らない。H師範は空手の先生でありながら、大学の教授でもあったの。


現役時代、剣道の胴を拳で叩き割った、と言われた大きなごつい手で私の頭をくしゃくしゃになでながら、「こいつは大物になる」って、ずっと言ってくれてた。一回だけじゃない。いつも、いつも言ってくれてた。


中学校のころ、大学の空手部の合宿に参加したときがあったの。そのとき道場で正座中に居眠りして、こっぴどく叱られようとしたときも「こいつは大物だからいいんだ」と怒る大学生たちを止めてくれた。そのときも、頭をくしゃくしゃなでてくれたなあ。


私が多少大きくなってからも、会う機会があるとそう言ってくれてたんだ。「これはお前にやる」といって、自分が胸に付けてた団体のバッジをくれたりもしたよ。シンボルだからね、大切なものだったと思う。

ひょっとしたら、、、
人生で、一番最初に、私、という人間を認め、信じてくれた人なのかもしれない。


先輩、教えてくれてありがとう。
俺、H師範、大好きだったの。
お見舞い行ってくるよ、押忍。

H師範、あなたが褒めてくれてたあの悪ガキ、少しは偉くなったかな?師範の思った、大物になったんだろうか?また頭をくしゃくしゃなでて、褒めてくれるかな・・・
もう高齢なので、大丈夫なのだろうか、という心配とともに、会えるのが嬉しい、という複雑な気持ちも混ざっています。ひょっとしたら病身の師範を見て、とてもこんな甘えた記事を書く気にならないかもしれない。なので、今、新幹線の中でこれを書いてます。



写真は、10代中頃の空手時代のものだよ。昔の写真を引っ張りだしてみた。細いねー

さあ、駅に着く時間だ、師範のところに向かおう。




空手の道は人の道 No.0549

私は、あまり携帯の番号を人に言いません。親しい人にしか、教えてないのです。理由は二つ、バンバンかかってくると嫌だなあ、というのと、かかってきても、まず私は出ないから意味がない、ということです。なので、ほとんど鳴りません。

そんな私の携帯が鳴りました。

知らない番号です。しかも、たまたま電話を手にしてた。出ないわけにはいかない。めんどうだな、と思って出てみると、、、

「廣田さんの携帯ですか?あの、Hですが」
「Hってだ〜れ〜?」
「覚えてますかね、Hです・・・」
「だ、だ〜れ〜?」
「あの、空手のHです」
「あ!H先輩!(シャキーン)押忍!何十年ぶりっすね!お元気っすか?」

てな感じでさ、昔の、空手の先輩だったの。

うちの親父は空手大好きで、私と弟を、小学校の頃から道場に行かせてた(なので、私は空手の歴が一番長いの。試合数も、空手の方が多い。だいたいキックボクサーって、空手上がりが多いからね)。

そんなころから道場にいた、当時少年部のリーダーだった人、それがH先輩だった。4つ5つ年上だったかな。もう40年近くも前の話だね。

聞くと、当時の道場の先生、これまたH師範がお病気になられたとか(そいえば平先生もHだし、私もHだし、Hに縁があるなあ)。師範はあの頃50くらいだったと思うので、もう90歳近いと思う。

なので、思い当たるところに電話しまくってるのだそうな。私の携帯番号も、結構苦労して調べてくれたらしいの。

で、H先輩は私にいろんなことを説明してくれます。

自分は当時の流派から独立して道場を持っていること、でも、師範から教わったことは忘れていないこと、一週間に一回くらいしかお見舞いには行けないけど、できる限り顔を出していることなどなど・・・。

空手って、宗教チックなところがあって、流派を出るのがタブーっぽいところあるのさ。なので、申し訳なさそうに話してくれてた。

いえいえ、H先輩、私なんて空手じゃなくキックへ行ったんだからさ、先輩は何も悪くないよ、それより、毎週お見舞いに行って、すごいね、偉いね、と、そう思ったの。

なんか、いいなあ、って思った。

独立し、自分の流派を持った今でも、40年前の師範を敬愛して、今も支えようとしてる。いいねえ。素晴らしい。武道。武士の道だね。

でさ、ここからが本題なんだけど、、、

入院されてるH師範は、実は私も大好きな人なの。私にとって、ある意味、とても特殊な人だったの。で、長いから二つに分けようかな。

続くよ。良かったら次も見てね。

写真は、コロラドだったかで小さなショーをやったときのものだよ。まあ空手着だから載せてみたよ。

パート2でね。




2014年1月29日水曜日

一度見てみてね。 No.0548

以前、私が出版のときにお世話になったカカトコリ師匠が新刊を出されましたよ。29日までキャンペーンをされてます。

で、キャンペーン特典に対談をさせてもらったんだ。
新刊、拝見したけど、とても読みやすいし、ゆるゆるって幸せになる、ほんわかした本だよ。

すでに、 アマゾンでも総合一位をとってるよ。

これ見てみてね。

「幸せな人にとっては当たり前なのに、多くの人がやっていないこと」

http://www.bookcampaign.com/cacatokori2/vip.php

2014年1月15日水曜日

病院に行こう② No.0547

腰が痛くてなにもできないので、FB連投だよ。よかったら前の二つも見てね。続いてるよ。今回は文句ばかりだよ。


今日もすごく思ったけど、日本の医療は、レベルにおいて最先端かもしれないけど、サービス業としては最低ですね。


だいたい、土日診療休みって、ありえないと思う。
タイ人に話したら、「なんで土日が休みなの?」と理解してもらえなかった。


まあ、病院関係者さんに言わせば、いろいろ理由はあるのだろうけど、他の業種では考えられないことだよね。


どんな業種でもさ、お客様の都合に合わせるのが、当たり前のことだよ。サラリーマンや、学生さんなんて、平日休めるかよ!って言いたくなる。彼らがどんな思いで会社や学校に休みの許可を取って、病院に来てると思ってるんだろう?


しかもさ、大病院って、待ってるだけで半日かかるんだ。これまた考えられないよね。でも、みんなどうしようもないから我慢してる。


以前、大阪のホテルで倒れて、救急車を呼ばず、朝がた淀川キリスト病院に自力で行ったら、257番という札を渡されて、こりゃいかん、と意識を失った記憶があるよ。そのときは優しい看護婦さんが助けてくれた。意識がうつろだったので顔は思い出せないけど、天使に見えた。


日本も、もっと医療環境を選べるよう、いろんな選択肢があってもいいよね。


会員制の高級な(というか、めちゃ高い)ところはある程度融通が利くけど、でも限界があるし、そもそも入会費だけで数百万だから、そんな誰でもって訳じゃない。


住宅だって、いろんな選択肢があるじゃん。しかもそれはお客様の好みや、スタイルによって合わせてるからそうなる訳だよね。業界の側の論理で仕事してるところなんてないよ。


他の業種なら、間違いなくつぶれちゃうよね。というか、企業努力してるところに全部持ってかれちゃう。もし、不動産屋が5時終わり土日祝日休みだったら、いったい誰が部屋を借りにくる?他の店が休日に営業して、そこに全部、お客様を取られるだけだよね。


土日祝日休みって、しかも、他にライバルがないのだからさ、ディズニーランドが土日祝日休みのようなもんだよね。誰も文句は言えないけど、考えられないこと。極端な話だけど、同じことだと思う。


交代交代で休みゃいいじゃん。民間企業は皆そうしてるよね。まあ、病院も民間企業なんだろうけどさ。徐々に休日診療やってるお医者さんも増えてきたけどさ、もっともっとそうなるべきだよね。


ちなみに、もし平先生が病院ビジネスをやってたら、そこを糾弾して、業界に旋風を巻き起こしていくと思う。業界の「間違った常識と戦う」姿勢を前面に出していく。そうすると一人勝ちするよ。病院は広告を打てない(らしい)としても、何らかのムーブメントは起こしていくだろうね。


自分の業界で、「こんなのおかしい」というところに気づいたら、大成功するよね。旅行業界に革命を起こしたHISとかもしかり。一世を風靡するよね。


さて、今回は文句ばっかり書いたので、とりあえず、私も文句言われないよう、まじめに、かつ安静にして寝ておりますよ。


まずは、一人前の患者にならなきゃね。


体は大事だね。
まあ、入院態度もね。






病院に行こう① No.0546

デモに参加して、調子に乗って騒いで、腰をさらに悪くしたまるもりです。

その続きなんだけどさ、公害で背骨が曲がった魚みたいになってしまって、歩けなくなっちゃった。

これはいかん、と思って病院に来た訳です。
海外で病院に行くのって、なんかイヤですよね。なんか日本に比べてレベルが低そうで、特にタイとかって聞くと、注射針でエイズが移りそうな。

・・・ってさ、思ったりしません?

それがね、きれいなの。
全く、高級ホテルみたい。

しかも、深夜でも対応してくれる。
サービス、最高。本当に、最高。

日本でこれと対抗しようと思ったら、ハイメディックの山中スタイルくらいしか難しい。ミッドタウンクリニックでもどうかなー。

まずさ、すぐ診てくれる。

というか、まあ友人のトンちゃんの奥さんが事務長やってるから、ということもあると思うんだけど、多分、他のお客さんもほぼ同じだと思う。

んで、腰が痛い、と話したらすぐに車いすを用意してくれたです。待たせないように、そのまま血圧はかってくれて、で、とにかく誰かが押してくれるです。

看護婦さん、みんな優しいです。かわいいです。まるもり、嬉しいです。

まあ、とにかく何から何まで至れり尽くせりなのです。

ロビーは高級ホテルみたい、待ち合いは同じくホテルの一室っぽく清潔で、ソファーも高級、どこにでもカップの飲み物や袋入りのストローが常備され、しかも全てのスペースが広い。

ちなみに、タイ語は日常会話程度は少しわかるんだけど、やはり医療用語や説明は無理だなあ、と思ってたら、日本人の通訳も常駐していて、呼ぶまでもなく準備してくれてた。

言葉使いも、皆本当に丁寧。

日本だとさ、なんか看護婦さんが怖かったり、お医者が高飛車だったりすることもあるけど、ここは違う。本当にていねい。

治療もそうだけど、すごく気分が良くなった。

まあ、タイでは高い病院らしいけど、レントゲンとって、注射して、薬もらって、あれやこれやして、一万円でお釣りが来た。

「サービスいいね、本当に」と話したら、「もし、ちょっとでもサービスが悪いと、お客様からすぐに苦情がくるの。だからすごく気をつけている」と言ってたよ。日本とえらい違いだね。

まあ、そんなことでパート②に続くよ。