お世話になってる方のパーティーにお呼ばれしてきましたよ。
すごいパーティーだった。まず、ゲストがすごい。
無形文化財である鼓の大倉正之助先生、オーケストラは西本智実さん指揮で、文化功労賞の高橋睦郎さんが詩を読み、そして、なんと言っても、、、
ロスチャイルド家の当主のご令嬢、シャーロットさまがお見えになったんだ。
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ゲストの方々も凄いのだけど、なにより私が感動したのは、その主催者の方の、振る舞いなんだ。
都内の超一流ホテルのボールルームを借り切り、500人を呼んで行うパーティーだから、費用は想像するにあまりある。
私も、およびいただいた際、「お花がお祝いなどをさせていただきたく〜」とお伺いしたの。そしたら「一切無用で願います」と。
なので、お祝い、お花など、いわば全て禁止。
主催者の方の、言わば「感謝の印」です、と。
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パーティーも趣向を凝らしたものだった。ウエルカムドリンク、そして食事のシャンパンは、ドンペリの当たり年、2008年のビンテージ。
数百本は空いてる。
酒屋の市価で三万円程のこのシャンパン、このホテルで取ったらいくらになるのだろう?
シャンパンの後の、ワインも食事も素晴らしい。1年間かけて「どの料理を出すか?」を総料理長と食べ比べ、決めたらしい。
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ここまでは、無くはないかも知れない。めちゃくちゃ凄いことだけど。
でも、私が最も感動したのは、ここからなんだ。
それは、主催者の方のスピーチ。
これだけのもてなしをされた方のスピーチは、最初の挨拶と終わりの挨拶だけ。
これがすごいのよ。
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普通、このような催しになると、スピーチは長い。また、ご本人だけでなく、ゲストの方のこれまた長〜いお話が待ってる。
「このお店(なり)をよろしくお願いします」とか「今後ともナンチャラ」とか。
それがない。
一切ない。
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この主催者の方のスピーチは次の言葉。
「今日はお忙しい中、また世界中からお越しくださって、本当にありがとうございます。今の私があるのは皆様のおかげです。今日は感謝のしるしです、ゆっくりと音楽とお食事を楽しんでください」
だけ。
日本語と英語で、ゆっくりとお話になられた。他の言葉は一切なし。
終わりの時もそう。
今後ともよろしくとか、恩着せがましい話は一切なかった。会社の宣伝一切なし。
最初と最後の挨拶、各言語1分づつ。トータルで5分なかったのではないか?
一切の売り込み行為はない。なんかよろしく、もない。商品の説明もなければ、会社の案内もない。会社の名前すらも口にしなかったかもしれない。
つまり、こういうことなんだ。
一切引き換えを求めない。単純に、純粋に、混じり気なしに、参加者の負担を極限まで無くす。
これが、本当の、おもてなしなんだ。
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感謝を伝えるために、パーティーを催した。
徹底的な気配りと、考えられないレベルのゲストと、最高の食事の振る舞い。
参加者に気を使わせないよう、全てのお祝いとお花を禁止。そして、参加者が退屈しないよう、スピーチを最短にし、負担を感じさせないよう、商品の話も、会社の展望も、意気込みも、会社をよろしくの一言も言わない。
こんなパーティー、ある?
もう、そのことに感動したよ。
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超絶素晴らしい。
こんな人見たことない、と思うほどに。
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写真、貼りますね、ひょっとして載せてはならない可能性もあるので、いきなり削除したらごめんなさいね。
なるべく人の顔の写ってないものを貼るよ。
(シャーロットさまだけは、お顔を載せさせていただいた。だってさ、私のようなガキンチョが、ロスチャイルド家とパーティーに同席できるんだぜ?考えられないよ)
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「もてなし」ってこういうものか!とすごく勉強になった。
会社の案内も、商品の説明も、今後ともよろしくの一言も一切ない。
すると、一般的には「それでは会社のメリットがないんじゃないの?」となるかもしれない。
しかし、それは浅はかな考え方。
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私は、むしろ、その潔さ、心遣いの素晴らしさに感動した。
そして、こう思った。
「絶対この方から何かを買いたい」
小手先のマーケティングなんて足元にも及ばない。
崇高な人間性にこそ、人は集まる。
本当に学ばせていただきました。心より感謝いたします。
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このパーティーに呼んでいただけたのは、この主催者の方を紹介してくださったBさんのおかげ。そして、Bさんを紹介してくださった友人の武内さんのおかげ。
Bさんはいつも経済から国際問題までご指導くださる、私たち二人にとって親分みたいな人。いつも気にかけてくださる。
(ちなみに、私の財界の知り合いはほとんど武内さんからの紹介だよ)
そのことにも、また心より感謝いたします。
いつもありがとうございます。
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