さて今日は「世界一異様な首都」と呼ばれる、ネピドーだよ。
目的は農水省と建設省なんだけどさ、それより、確かに異様なのよ、この都市。
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何が異様か?というと、いろいろ違和感があるの。
元々の首都はヤンゴンなんだけど、行政のための都市を、このネピドーに作ったのよ。
で、政治と経済と分けたって訳。まあ、世界中の多くの国が政治と経済都市を分けてる。
日本は東京に一極集中だけどさ、それの方が少ないんだね。
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わかりやすく言えば、ニューヨークとワシントンD.C.。
NYCは首都じゃない。首都はD.C.だよね。
カナダならバンクーバーやトロントは首都じゃない。オタワが首都。
って感じ。そこまではいい。
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しかし、このネピドーは、行政に関わるものしか、むしろ存在しないって感じ。
ホテルが少々。ダウンタウンはほぼ無いといって過言じゃ無い。
商業施設?ほぼ無い。
お寺がひとつ。
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つまり、遊びに来ても、なーんも無いってことなの。めちゃんこ立派な国会議事堂があって、ガバメントが泊まる宿泊施設はある。
なんというか、、、
入れ物だけあって、人がいない。お店もない。あるのは立派な行政府としての施設と、どこにでも飛行機を発着できる、滑走路のような、道路だけ。
こんな街、世界中で見たことない。
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道路は、一番広いところで片道10車線。両側で20車線だよ。
どう見ても、滑走路にしか見えない(緊急用脱出のため?ジャンボ機が止まれる)。
そして、ほとんど車は見当たらない。
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また、驚くべきは空港。
とっても綺麗な国際空港なんだけど、ほとんど利用客がいない。
利用客がいないから、お店も無い。でも施設はチョー立派。
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そして、旧首都のヤンゴンまで、飛行機で1時間ほど。車だと7時間ほどかかる。
つまり、遠すぎるのよ。
何もないところに、異様なインフラ。そして、経済の中心とあまりに離れた行政府。
だから、異様、と言われてる。
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理由を考えてみる。いくつか噂はされてる。
「アメリカから攻められにくいように」とか、「占いでここに決まった」とか。
んで、教授さんたちに「どう思われますか?」と聞いてみた。そしたら、そこは最高学府の教授たち。「こうも考えられるな」と興味深い意見があった。
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軍事政権をひっくり返すのは、いつも若い世代。そして、知識層。
日本も、大学闘争があったよね。
良い悪いに関わらず、革命というのはそうしたもん。
だから各都市の大学は、中心地から少し外れたところにある。
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そして、行政府を遠くにしたのは、そういう意味ではないか?
民主化、自由化を進めるにおいて、自分たちが追い落とされないように、いずれ来るかもしれない革命勢力が手を出しにくいシチュエーションを作っているのでは?
という、まあ、我々だと思いつきもしない可能性のひとつを聞かせてもらったよ。
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なんにせよ、この一台の車も見当たらない20車線道路が、いつの日かロサンゼルスのフリーウェイみたいに渋滞する時が来るんだろうか?
そして、この行政府インフラの周りに、商業施設が林立し、発展するんだろうか?
それとも、革命の際の要人脱出のジャンボが横付けされるのか?
興味深いね。
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アウンサンスーチーさんも、この近くにいるんだろうね。
まあ、ミャンマーのさらなる発展を願ってるよ。JICA(国際協力機構)の人たち、頑張ってるしねえ。
では、写真ウダウダ貼るね。
さて、旧首都ヤンゴンに戻るよ。
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