2019年12月10日火曜日

世界一異様な首都 part3 No.0990

さて今日は「世界一異様な首都」と呼ばれる、ネピドーだよ。

目的は農水省と建設省なんだけどさ、それより、確かに異様なのよ、この都市。


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何が異様か?というと、いろいろ違和感があるの。


元々の首都はヤンゴンなんだけど、行政のための都市を、このネピドーに作ったのよ。


で、政治と経済と分けたって訳。まあ、世界中の多くの国が政治と経済都市を分けてる。


日本は東京に一極集中だけどさ、それの方が少ないんだね。


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わかりやすく言えば、ニューヨークとワシントンD.C.。


NYCは首都じゃない。首都はD.C.だよね。


カナダならバンクーバーやトロントは首都じゃない。オタワが首都。


って感じ。そこまではいい。


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しかし、このネピドーは、行政に関わるものしか、むしろ存在しないって感じ。


ホテルが少々。ダウンタウンはほぼ無いといって過言じゃ無い。


商業施設?ほぼ無い。


お寺がひとつ。


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つまり、遊びに来ても、なーんも無いってことなの。めちゃんこ立派な国会議事堂があって、ガバメントが泊まる宿泊施設はある。


なんというか、、、


入れ物だけあって、人がいない。お店もない。あるのは立派な行政府としての施設と、どこにでも飛行機を発着できる、滑走路のような、道路だけ。


こんな街、世界中で見たことない。


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道路は、一番広いところで片道10車線。両側で20車線だよ。


どう見ても、滑走路にしか見えない(緊急用脱出のため?ジャンボ機が止まれる)。


そして、ほとんど車は見当たらない。


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また、驚くべきは空港。


とっても綺麗な国際空港なんだけど、ほとんど利用客がいない。


利用客がいないから、お店も無い。でも施設はチョー立派。


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そして、旧首都のヤンゴンまで、飛行機で1時間ほど。車だと7時間ほどかかる。


つまり、遠すぎるのよ。


何もないところに、異様なインフラ。そして、経済の中心とあまりに離れた行政府。


だから、異様、と言われてる。


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理由を考えてみる。いくつか噂はされてる。


「アメリカから攻められにくいように」とか、「占いでここに決まった」とか。


んで、教授さんたちに「どう思われますか?」と聞いてみた。そしたら、そこは最高学府の教授たち。「こうも考えられるな」と興味深い意見があった。


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軍事政権をひっくり返すのは、いつも若い世代。そして、知識層。


日本も、大学闘争があったよね。


良い悪いに関わらず、革命というのはそうしたもん。


だから各都市の大学は、中心地から少し外れたところにある。


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そして、行政府を遠くにしたのは、そういう意味ではないか?


民主化、自由化を進めるにおいて、自分たちが追い落とされないように、いずれ来るかもしれない革命勢力が手を出しにくいシチュエーションを作っているのでは?


という、まあ、我々だと思いつきもしない可能性のひとつを聞かせてもらったよ。


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なんにせよ、この一台の車も見当たらない20車線道路が、いつの日かロサンゼルスのフリーウェイみたいに渋滞する時が来るんだろうか?


そして、この行政府インフラの周りに、商業施設が林立し、発展するんだろうか?


それとも、革命の際の要人脱出のジャンボが横付けされるのか?


興味深いね。


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アウンサンスーチーさんも、この近くにいるんだろうね。


まあ、ミャンマーのさらなる発展を願ってるよ。JICA(国際協力機構)の人たち、頑張ってるしねえ。


では、写真ウダウダ貼るね。


さて、旧首都ヤンゴンに戻るよ。





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