2019年1月25日金曜日

サンプラザ中野くん No.0866

今回、サンプラザ中野くんさん(以下サンプラザさん)に出場してもらったんだけどさ、実はひとつ裏話があってさ。聞いてもらえるかしら。

私は38年前、デビュー前のサンプラザさんに出会ってるのよ。


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その日は、ヤマハEASTWESTのアマチュアバンドコンテスト。そこで準グランプリを取ったのが、サンプラザ中野さん率いる、スーパースランプ。


すごいインパクトだった。


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浴衣姿で出てきて、歌った歌詞が


「尻の穴から〜出たい〜‼️

「痒いぞ‼️痒いぞー!尻の穴が痒いぞー‼️


という、とても言葉にできないようなフレーズ。度肝を抜かれた。


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そして、次の歌「ミミズのバラード」を歌う前に、頭の黒髪をムシャクシャ!とつかみ、ステージに投げ捨てた。


まあ、つまり、今と同じ、ピカピカあたま。


会場の空気、全て掴んでたよ。


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その時のコンテストで、グランプリだった、「爆風銃(バップガン)」とミックスしたバンドでデビュー。互いにライトミュージックコンテストの常連だからね。


だから「爆風スランプ」なんだ。


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その日は当たり年で、チェッカーズも出てたよ。


チェッカーズは、九州地区代表。もともとシャネルズのコピーバンドっぽい感じで、リーゼントに黒のタキシードだったんだ。


まだチェックの服は着ていなかったよ。だから、チェッカーズという名は服装から取ったんじゃないんだよね。


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あれから、40年近く経った。


爆風スランプや、チェッカーズたちは大ブレイクし、プロのシンガー、グループとして超有名人になった。


それはとても嬉しいことで、陰ながら、応援してたんだ。


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サンプラザ中野くんさんに、そのことをお話ししたんだ。


「あの時の、カツラを取った瞬間のこと、今でも目に焼き付いてますよ」


そうそう、あの時はチヨンワカン(コンテストに出ていたグループ)がさ、とか、当時の話に花が咲いた。


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時代の流れはすごい。


あの時、早稲田を出たばかりのサンプラザ中野さんは、プロの歌い手になり、誰もが知ってる存在になった。


そして、あの日、ステージの下からそれを見てた、ただのクズ人間だった私は、中野さんをお呼びして歌を歌ってもらえる機会を得た。


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私にとって、サンプラザ中野さんをお呼びする、ということは当時の自分と今の自分を比べる機会、という大きな意味も持ち合わせていたんだ。


ああ、ここまで来れたんだな、という実感。


だってさ、社会の寄生虫みたいなチンピラが、38年後、ゲストにサンプラザ中野さん呼ぶんだぜ?タイムマシンで過去に行き、その頃の私にこの話をしても、絶対に信じないって。


まあ、今のどの部分を取り上げて話しても、信じないだろうけどね。


考えてみれば、これも平先生のおかげだな。


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みなさん、人生は面白いよ。どんなサイコロの目が出るかなんて、誰にもわからない。


時にそれは、自分の想像する最高よりも、さらにもっと上だったりもするんだ。


サイコロの目を変えるのは、今日一日の自分の行動だけなんだけどね。まあ、人生楽しみに生きていこうよ。

写真はアルバムのだから、載せてもいいよねー

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