沖縄に来ています。で、来る前日、6時起床にもかかわらず、深夜からマスターズを見てしまった。眠い。
タイガーウッズが、久しぶりの優勝。テレビから目を離せなかったんだよね。
ゴメンね、またスポーツの話題だよ。
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一時期のタイガーは本当に凄かった。たった一人、異次元のゴルフをしていた。
全ての大会で勝ち、タイガーと競おうとすら、他の選手に思わせなかった。
タイガーと優勝争いをした段階で、他の選手は崩れていった。
まさに、神の領域。
この人は、生涯、このまま強いのだろう、そうみんなが思ってた。
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しかし、皮肉にも、そうはいかなかった。
ある時を機会に、彼の人生は転落の一途を辿った。
ケガ、手術、酩酊し警察のお世話になったり、なにより、あの訳のわからない「セッ◯ス依存症」たらいう病気とすら言われた。
(そんな病気あるかよ。何でもかんでも病気にしやがって。タイガーほどの遺伝子なら、むしろたくさん広めたれや)
彼は終わった。もう、復活しないだろう、と世界中の誰もが思った。
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そして、昨日。ゴルフのトーナメントで最も価値のある、オーガスタに、彼は帰ってきた。
トップで迎えた最終日、最終ホール。
オーガスタのパトロンたちは、あらん限りのスタンディングオベーションを彼に送った。
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オーガスタは特殊で、誰でも観戦できるわけではない。限られた人(パトロンと呼ばれてる)だけしか、入場すらできない。
オーガスタというコースはこのマスターズというトーナメントのためだけにあり、普段はパトロンでさえ、ほとんどラウンドできないんだ。
(ちなみに、日本人でオーガスタをラウンドしたのは、トーナメント除いて50名ほどらしい。ウチの塾長は、その中の一人)
そんな特殊なコース、そして、特殊な観客、それがオーガスタ、そしてパトロン。
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そのパトロンたちは、タイガーにぴったり付いて回り、そして、最終ホールであらん限りの拍手を送った。
テレビの解説も言う。
「世界中が、この瞬間、タイガーの復活を待っていました!」
オーガスタのパトロンだけでなく、みんなが、この瞬間を待ってたんだ。
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私は差別は好きではない。
しかし、現実も知ってる。アメリカ、特に南部などは、確実に人種差別が色濃くある。イギリスあたりのヨーロッパもひどい。住めばわかる。
ひと昔前は、黒人がフェアウェイを歩くなんて、想像もできなかった。
殺されても文句が言えない、そんなムードが実際にあったんだ。
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そんな背景の中の、タイガーウッズの姿。
そこには、タイガーを愛するパトロン、そして世界中の期待があった。
これって、世界史上的に、素晴らしいことなんだよね。
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黒人がフェアウェイの真ん中を堂々と、そして、全ての人たちの期待を一身に受け、祝福を受けた。
最も厳しい観客である、オーガスタのパトロンたちに迎えられて。
誰もが、心からタイガーの復活を祝ったんだ。
歴史上、意味のある事だよ。
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日本人は差別をしない国。
ヘイトスピーチだとか言ってる連中は、それを政治利用したいだけ。比較論になるけど、こんな差別のない国はないよ。
マスターズのビデオを撮った人は、もう一度パトロンを見直してみるといい。
その中に、黒人を見つけてみて欲しい。ほとんど見つからないはず。
これが、アメリカの現実だよ。
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タイガーウッズという人間の出現で、世界中の人たちが黒人のプレーするゴルフを歓迎した。
昨日の一日、世界中から最も応援されたゴルファーは、間違いなくタイガーであったろう。
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もう一度言うけど、タイガーがトップで最終日、最終ホールに近づいた時、観客はあらん限りの拍手を送った。
全ての白人が、黒人である彼の復活を心から祝ったんだ。
あの瞬間、壁はなくなっていた。多くの黒人は、それを感じたことだろう。
見てて涙が出てきたよ。
スポーツは、人種を超えたんだ。
素晴らしいね。
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今日は別段学びとかはないよ。自分が感動したからシェアしたくて書いただけだよ。
写真は沖縄だよ。今縁があって来てるよ。
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余談になるけど、たけしの記事で、風俗店で「タイガーウッピュ」という店名があるのを紹介してた。
シュールで笑える。
あ、これ書くべきではなかったかも知れない!
こういうのは、余談ではなく、蛇足というんだよ!恥ずかしいよ!
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