2019年4月24日水曜日

経歴の話 No.0897

なんか経歴詐称をカミングアウトしたとかいう、情報商材屋をしてる若い衆の記事を見たよ。

元中卒で海外へ出て、17社起業したとか、今は東大を出て、なんたらかんたらしてるとか。どっかで聞いた某なにがしに似てる気もする。


まあ別に、他人のことだから何でもいいんだけど、私などは、詐称すべき経歴すらない。中卒だからねえ。


・・・


こういう時よく思うのだけど、その経歴詐称情報商材屋くんは、一体、セミナーで参加者に対して、どんな話してたんだろう?


参加者たち、タメになったのかな?役に立つ情報だったのかな?


もし、めっちゃ役に立ってたなら、医師免許持ってないブラックジャックみたいなもん。ある意味、凄腕。


それならそれで、別にいいんじゃないかな?


・・・


肩書きは大切。


やはり、人は実績で話を聞く。やはり、近所の野球好きオジさんより、イチローのアドバイスの方が貴重だからねえ。


でも、一度レールに乗ったら、あとは「その人の発する情報」が大切になるんじゃないかしら。


・・・


チャンピオン製造機エディ・タウンゼント、カスダマト、ナダルのコーチのトニさん、彼らは名選手というわけじゃない。


コーチとして、トレーナーとして優れてたんだ。


つまり何が言いたいかというと、一旦育てる側に回れば、その実力こそが大切なんだということだよね。


この若い衆が、コーチとして優れていたのかどうかは知らない。まあ、別にどっちでもいいけど。


・・・


人は、外見で判断する。肩書きも同じ。しかし、一旦付き合えば、相手の本質って、わかるもんだよ。


その時に評価される人間でいたいと思うよね。


・・・


こういう話をすると、ひとつのモデルを思い出す。


ミスターX。


彼はどこの誰助かわからない。謎のアメリカ人青年。


たしかに、平先生は、エックスのことを「資産数百億、サンダル履きの旅行者で〜」と紹介した。


平先生の紹介だからこそ、人は最初、聞く耳を持った。


・・・


しかし、、、
ミスターXの第一回目の電話セミナー、その一言で、皆は魅了された。


「お客様は、読まない(聞かない)、信じない、行動しない」


この一言で、エックスが「どこの誰助か?」がどうでもよくなった。


以降、ミスターXは、本人の名前も実績も全てを差し置いて、伝説のマーケッターとして、人々の記憶に刻み込まれたんだ。


・・・


「語るものより、語られる話こそ」


という言葉がある。


どこの誰かは知らん。その人間の経歴は(興味を持つには十分であったけれど)、今は関係ない。


その人間の発するメッセージこそに価値がある。


そうありたいものだね。


・・・


その経歴詐称情報商材屋くん、そのカミングアウトこそ嘘だったりしてね。


そうだったら笑えるね。


写真は、近所で朝飯食ってるとこだよー。でも、これも嘘かもしれないねえ。どっちでもいいんだけどねえ。

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