ノートルダム、焼け落ちたね。とてもショックだよ。パリに行くと、よく見に行ってた。ゴシック様式の最高傑作。
ヴォールトを支えるフライング・バットレス(なんのこっちゃでしょ)を見て感心したり、感嘆したりしてた。
(こう見えても一応、一級建築士なんだよ)
それが、見れなくなった。
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日本で言えば、姫路城か五重の塔が焼け落ちたみたいなものだよね。
パリの人も、みな泣きながら、崩れ落ちる尖塔を見上げていたらしい。私も見てたら泣けてきたと思う。
すぐさま、多額の寄付が集まり、修復の運びになったと聞くけど、、、
でも、アレって、作るときに、ほぼ200年かかってるんだ。
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最近の工法なら、もっと早くなるかもしれない。全部建て替えるわけじゃないしね。
「五年で修復してみせる」と大統領も声明を出してる。
でも、ガウディのサグラダファミリアでもそうなんだけど、昔の工法でないと、やっぱ、かなり雰囲気変わるんだよね。
サグラダファミリアも、基本的には昔の工法で作ってる。
でも、やはり古い工事部分と、新しいところでは、全く違う。見た人にはわかってもらえると思うけど、別物と言ってもいいくらい。
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今度もそうなるだろう。
もし、古い工法のままでいくなら、私が生きているうちに修復が完成することはないだろう。
もしくは、早く仕上げて、趣の違ったものになるかも知れない。
何にしても、、、
同じものには、二度と会えない。
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フランスは好きで、アメリカほどではないけど、平先生とよく行った。
フランス全土を車で縦断して、ジャーニーという映画を撮影した。ワインのシャトーを買いにブルゴーニュにも行った。F1レーサー、ジャン・アレジの予約した桃を盗んで食べたり、ローランギャロスも何度か見た。あの「赤土の帝王」と呼ばれた10年間ほぼ無敗王者、ラファエル・ナダルの初めての負け試合もこの目で見た。
そして、パリに寄った際は、ルーブル、オルセーは必ず寄った。そしてまた、ノートルダムも必須だった。建築屋だからね。
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ノートルダムの入り口には、各国の言葉で、ヴィアンヴェニュー(ウエルカム)が書いてある。
でも、20年も前は「よこそう」と書いてあったんだよ。後に直されたけどね。いつもそれ見てシュールに笑ってた。
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五年で修復がホントに可能としたら、生きているうちにまたパリでノートルダムを観れるかもしれない。
初夏のパリの、夕方(と言っても夜の8時とか)の空って、ブルーにピンクの混じった、とても綺麗なバニラ色になることがある。
そんな、モネのバニラスカイのような空を見上げながらワインを飲んで、生ハムをモチャモチャ食べるのがとても美味い。
修復できたら見に行こう。
ワインと生ハム食べに。
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何にしても、「本来そこにあるもの」がある日いきなり無くなってしまうのはとても悲しい。
歳を重ねる、ということは、こういった喪失感の連続との戦いなのかもしれない。
遠く離れて暮らす幼馴染の友人が亡くなった、そこまでは言わないけど、ある意味そんな感じと似てる。
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この世界、同じ1日は二度と来ない。今あるものも、いつまであるのかわからない。チャンスや、機会も、今周りにいてくれる人についても同じことが言えると思う。
周りを大切にしよう。
チャレンジを続けよう。
今、生きているうちに、やりたいこと、やるべきこと、キチンとやっとかなきゃね。
後悔しないように生きようね。
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というわけで、まずは後悔しないよう、青葉に行ってラーメン大盛りを二杯食べるとしよう。明日死んだら後悔するもんね。
こんなことばかりしてるから太るんだよ!
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写真は拾い物だよ。まずければ教えてね。ちなみに、焼け落ちた写真は載せたくなかったんだ。
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