2019年4月17日水曜日

ノートルダム No.0893

ノートルダム、焼け落ちたね。とてもショックだよ。パリに行くと、よく見に行ってた。ゴシック様式の最高傑作。

ヴォールトを支えるフライング・バットレス(なんのこっちゃでしょ)を見て感心したり、感嘆したりしてた。

(こう見えても一応、一級建築士なんだよ)

それが、見れなくなった。


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日本で言えば、姫路城か五重の塔が焼け落ちたみたいなものだよね。


パリの人も、みな泣きながら、崩れ落ちる尖塔を見上げていたらしい。私も見てたら泣けてきたと思う。


すぐさま、多額の寄付が集まり、修復の運びになったと聞くけど、、、

でも、アレって、作るときに、ほぼ200年かかってるんだ。


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最近の工法なら、もっと早くなるかもしれない。全部建て替えるわけじゃないしね。


「五年で修復してみせる」と大統領も声明を出してる。


でも、ガウディのサグラダファミリアでもそうなんだけど、昔の工法でないと、やっぱ、かなり雰囲気変わるんだよね。


サグラダファミリアも、基本的には昔の工法で作ってる。


でも、やはり古い工事部分と、新しいところでは、全く違う。見た人にはわかってもらえると思うけど、別物と言ってもいいくらい。


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今度もそうなるだろう。


もし、古い工法のままでいくなら、私が生きているうちに修復が完成することはないだろう。


もしくは、早く仕上げて、趣の違ったものになるかも知れない。


何にしても、、、
同じものには、二度と会えない。


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フランスは好きで、アメリカほどではないけど、平先生とよく行った。


フランス全土を車で縦断して、ジャーニーという映画を撮影した。ワインのシャトーを買いにブルゴーニュにも行った。F1レーサー、ジャン・アレジの予約した桃を盗んで食べたり、ローランギャロスも何度か見た。あの「赤土の帝王」と呼ばれた10年間ほぼ無敗王者、ラファエル・ナダルの初めての負け試合もこの目で見た。


そして、パリに寄った際は、ルーブル、オルセーは必ず寄った。そしてまた、ノートルダムも必須だった。建築屋だからね。


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ノートルダムの入り口には、各国の言葉で、ヴィアンヴェニュー(ウエルカム)が書いてある。


でも、20年も前は「よこそう」と書いてあったんだよ。後に直されたけどね。いつもそれ見てシュールに笑ってた。


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五年で修復がホントに可能としたら、生きているうちにまたパリでノートルダムを観れるかもしれない。


初夏のパリの、夕方(と言っても夜の8時とか)の空って、ブルーにピンクの混じった、とても綺麗なバニラ色になることがある。


そんな、モネのバニラスカイのような空を見上げながらワインを飲んで、生ハムをモチャモチャ食べるのがとても美味い。


修復できたら見に行こう。
ワインと生ハム食べに。


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何にしても、「本来そこにあるもの」がある日いきなり無くなってしまうのはとても悲しい。


歳を重ねる、ということは、こういった喪失感の連続との戦いなのかもしれない。


遠く離れて暮らす幼馴染の友人が亡くなった、そこまでは言わないけど、ある意味そんな感じと似てる。


・・・


この世界、同じ1日は二度と来ない。今あるものも、いつまであるのかわからない。チャンスや、機会も、今周りにいてくれる人についても同じことが言えると思う。


周りを大切にしよう。
チャレンジを続けよう。


今、生きているうちに、やりたいこと、やるべきこと、キチンとやっとかなきゃね。


後悔しないように生きようね。


・・・


というわけで、まずは後悔しないよう、青葉に行ってラーメン大盛りを二杯食べるとしよう。明日死んだら後悔するもんね。


こんなことばかりしてるから太るんだよ!


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写真は拾い物だよ。まずければ教えてね。ちなみに、焼け落ちた写真は載せたくなかったんだ。

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