2011年12月28日水曜日

吉牛との戦い

あかん。
やってしまった。

始まりは、、、

朝の10時すぎに牛丼を食べようとした事にある。


・・・


打ち合わせまで少々の余裕、
しかも腹減った・・・

こんなとき、頼れるのは「よしぎゅう」しかない。


吉野家の牛丼、よしぎゅう。

あえて名古屋弁で言うと
「よしだぎゃあ」(嘘)。

久しぶりに食べようかな・・・と思ったのが、
運の尽きだったのです。


・・・


昔、愛してやまない吉牛と生涯をともにする為に、
吉牛チャレンジを試みた事があります。

「毎日吉牛を食べてみよう」

2週間、毎日、朝昼兼用と夜の2食、吉牛ばかり食べてみた。
3日目位から、ちょっと飽きてきた。

5日を過ぎる頃には、既に牛が憎らしくさえなってきた。
夜中に牛の大群に追いかけられる夢も見た。

結局、何日続いたか自分でも覚えがありません。
たぶん、途中でやめたのだと思います。


・・・


その頃は、「大盛り2杯!」と、
先もって2杯注文していました。

一杯を食べている間に、
もう一杯の冷めるのを待つのです。

でないと、続けざまにすぐに食べられないわけです。
時間をかけるわけにはいかない。
血糖値が上がり、食べられなくなってしまう。

ということで、2杯一気に頼んでいたのです。


・・・


今日は、つい、それを思い出して・・・

「牛丼特盛りと、牛皿特盛り!」

と意気揚々と頼んでしまったのです。


なぜ肉が多いのか?
理由はたくさんあります。

・昔はお金がなかった
・今はある程度、持っている
・特盛りを二つ頼むくらいの経済力はある
・そんなに肉をたくさん頼むヤツは(たぶん)いない
・吉野屋きってのヒーローになる(想像)

なのです。


・・・


そんな事を考えている私の前に、
特盛りの肉たちが運ばれてきました。

並の牛丼、4杯分の肉。
贅沢じゃあないか。
昔の貧しかった私を知っている友人たち、恐れろ。おののけ。

そして、、、刮目せよ。
これこそが成功の証なのだよ・・・



・・・



で、早速食べ始めました。
うまし。

うまし。

うしし。

でも、、、
男の子はこういう事って意外と多いかと思うんだけど、、、

頼み過ぎ。

食えん。
とてもじゃないが、今はそんなに食えん。
食が細くなった。
特盛りひとつで、十分。
肉、多い・・・


・・・


今日は肉がたっぷりある。
いつもなら、ご飯1に対して肉どんだけ、
と調整しながら食っているが、今日は違う。

肉だらけで食べられる。

私は、最初の特盛りの肉が半分になった頃、
新しい特盛りの肉の皿をその丼に乗せました。

でも、、、
その頃には、
すでにお腹がいっぱいになってきたのです。

肉ばっかり、嫌になる。

このままでは、危険かもしれない。
ヤバい事になるかもしれない・・・



・・・



なぜか、店員さんがじっとこっちを見ています。

そいえば、頼むとき、
「え?特盛り皿も?一緒に?後でも出来ますよ」

今思えば、親切に言ってくれていたのだ。
でも、私は、、、

「いいんですよ(怒)、一緒に出してください」

と言ってしまったのです。


そんな、むすっとしながら追加肉を最初から注文した私に、
まるで変態を見る様な目で見ていたような気がする。


今も見ている。
じっと、見ている


あほー、食ってやるわ!肉たっぷりで食うんじゃ!
お前の常識でオレを計るな!お金はある!
特盛りを2つ頼んでも、まだ手持ちのお金はあるんじゃ!
おれは、、、食う。食ってやる!

、、、等と思いながら
にらみ返してやりました。


結果、いまさら、、、

残せない気がしてきました。



・・・



苦しい。
肉ばかりではくどい。
酒もない。

まだあと17口分くらいある。
肉、多っ!!


なんか、いろんな事を考える。
残したい。
でも、プライドが許さない。

たぶん、店員は、私を
「あいつ、カッコつけてさ、特盛り二つ頼んでさ、
 結局残してやんの」

などと言うにちがいない。
恋人や家族にシェアして、話し合うに違いない。
皆の笑い者にするつもりなのだ。

いったい、、、
なんてヤツだ!

いちいちシェアするなよ!
人のこと、放っておいてくれよ!
お前にオレの何が分かるってんだよ!


食べきれば、それでいいのだ。
そうすれば、シェアはされない。無事に済むはずだ。

でも、苦しい。

あと16口。



・・・


どうしてこんな事になったのだろう?

一体誰が悪いのか?
吉野家か?
吉野家って言うくらいだから、
吉野さんという人がやっているのか?

友人に吉野さんは思いつかない。
なので、吉野君のイメージがわかない。

想像してみる。

吉野屋を始めた吉野君は、
たぶん、気難しそうな、
ちょっとガタイのいい(肉食ってるからね)
はげ頭の親父のはずだ。
なぜか日焼けしているはずだ。

そのはずなのだ。

オレの予想はだいたい当たるのだ。
今までに通算21回予想して、2回も当たっているのだ!

吉野君が悪い。
吉野、あいつが悪いのだ。


おい!吉野君!いい加減にしろ!
お前のせいで、オレは困っているんだよ。
なんでゴツい体でそんな頭してるんだ!
お前のはげは肉牛のせいだよ!
野菜も食えよ!
何で日焼けしてるんだよ!

あと15口。

すでに、味がしなくなってきた。



・・・



そいえば、昔、テキサスの牧場を視察した事がある。

狂牛病騒ぎのとき、日本の政府はアメリカに依頼しました。

「全頭検査をしてくれ」

でも、アメリカは聞きませんでした。
出来る限り・・・と答えるアメリカ側に、
日本人たちは「あいつらはおかしい」とののしりました。

でも、、、
行ったら分かります。

あの牛たちは、ほぼ、野生なのです。
勝手に産んで、勝手に育ち、適当に、ドナドナっと、、、
連れて行くだけなのです。


全頭検査?

ばかな。

あいつらは、自分の牧場に牛が何頭いるか、、、

知らないんだよ。
数えようがないんだよ。

後14口。

数えたくない・・・



・・・



西武デパートの総帥である堤清二は、
吉野家のファンだったそうです。

吉野家が潰れそうになったとき、資本を投下し、
残そうと必死になったそうです。

アンガス種(吉野家のアメ牛)の牧草の種類まで口を出したとか。

堤さん。堤君。いや、つっつん。
つっつんは、今のオレを予想したか?
困っているんだよ。
ささやかな小市民を困らせるんじゃないよ。
どうせ出すなら、そこまで口出せよ!

後13口。

オレも口から出したい。



・・・



残したい。

ダッシュするか?
食い逃げと思われるか?

ごちそうさまーといってお勘定するか?
たぶん、あの店員は「アーリガトゴザマース」とかいって、
視線を下に落とすはずだ。

そしてその視線は、
たっぷり残った肉の上に注がれるだろう。

視線残すなよ!
だいたい、なんでカタコトなんだよ!

あと12口。

ノコシターイ。



・・・



牛。ぎゅう。

なんで豚じゃない?
豚丼もうまいじゃないか。

その昔、キョクシン空手のマス大山が牛を殺したという。

マンガを読んでその気になった私は、
豚を倒しにいった。
この話は以前ブログに書いた様な気もするが、まあいい。

マンガの主人公が牛なら、当時中学生だった私は、
「豚くらいで相応だろう」と思った。

「みんな、ついて来い!今から、オレは豚を倒す!」

と宣言して、何人か友達を連れて養豚場に行った。

かわいいぶたさん。
ぶうぶうの、1メートルくらいのぶたさんがたくさん戯れていた。

天気のよい昼下がり。

ピンクのも、白いのもいる。
エサをもらえると思い、なぜか寄ってくる。

ぶうぶう。

かわいー、などと言う輩もいた。
できれば、私も家で飼いたい。


そんな事ではいけない。
これは戦いなのだ。

戦いに情け容赦はいらない。

まずは相手を知らなければならないと思い、
近くにある、漬物石くらいの大きな石をぶつけてみた。


ぶたさんは、「ぶうぶう」と言いながら
何もなかったように逃げていった。

とっとっと(走り去る音)。

石の一撃は全く効かなかった。

豚は強い。というか、動物は、ちょっとやそっとでは
ダメージを受けない。

負ける事はない。

相手は攻めて来ないだろうから。
でも、勝てる気もしない。

やめた。

「豚は強いんだよ」と
意味の分からないことを友人たちに言い残し、
私は家に帰った。

マス大山のように「牛殺し」ではなく、
私は「豚いじめ」と呼ばれた。

中学一年生のことだった。

後11口。

負けられない。
これは戦いなのだ。

牛丼と、私の、、、
戦争なのだ。

残すわけにはいかない。

これに負けたら、私には、、、

何も残らないのだ。
残したら、残らない。

あれ?

どうでも良くなってきた。



・・・



結局、半分くらい残した。

特盛り一杯さえも、食べていない様な気がする。
胸が一杯になったというのは、こういうことを言うのだろう。

私は、、、

敗北したのだ。



・・・



吉野家を出て、、、

戦いに疲れ、おもむろに
腕時計に目をやると、朝の10時半。

日差しがまぶしい。

でも、ここ2、3日、寒波が来ていて、
山では雪が降っているという。
確かに気温は低い。

コートの襟を立てて、
私は歩き出した。

店員の声がこだまする。

「アリガトゴザマスたー」


・・・



気を取り直していこう。
なるようになるよ、
どうってことないさ。

人生は、やり直しがきく。
敗者は、復活できるのだ。

最下位からの追い上げこそ、私の最も得意とするものだ。

やり直そう。

私にとって、お昼は神聖だ。
食べたいものを食べるのだ。

昼飯こそ、我が人生。
リベンジだ。

1時間半後に、
その機会はやってくる。


今日のお昼は、、、

蕎麦にしよう。


もともとダイエット中の私に、、、
肉は不要なのだ。

蕎麦でいい。
おそばこそ、私が必要とするものだ。


でも、、、

せっかくそば屋へ行くのだから、
後悔だけはしたくない。

蕎麦はカロリーが低いので、
大盛りにしても良いだろう。

海老天ものせたい。
一本では足らないかもしれない。
後から頼んでも遅い。

海老は2本にしよう・・・

10 件のコメント:

  1. タクシードライバーK2011年12月28日 13:12

    ご無沙汰しております。
    仙台の怪しいkドライバーです。

    クリスマスめちゃくちゃプレゼントが終わったとおもったら、この面白い話はなんですか。昨日吉野やに行って来たばかりで廣田会長の姿が目に見えるようです。
    プレゼントはむちゃくちゃくれてもいいのです。しかし、身体の事はむちゃくちゃしては後に残りますので、控えめにお願いします。

    PS憧れだった平先生にお会いすることができました。怖いイメージは妄想だったようです。とても優しい方で、またまた好きになってしまいました。
    一生ついていきます。(ホモではありませんので)

    むちゃプレ応募しましたが、今年はなにがあたるかな。わくわくです

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  2. 廣田会長さま
    いつもたくさんのコヤシをありがとうございます。

    一日に5回は、「更新されてないかな?」と
    覗いてしまいます。


    頼みすぎてしまう気持ちが細かく描かれていて、
    まるで自分のことかのように感じました・・・。

    ページをめくるように、
    場面が変わっていくのがいつも癖になってしまいます。


    今年は念願叶い、
    廣田会長さま、船川さまにお会いすることができました。
    ありがとうございました。


    来年は今年の3倍の数字を目指し
    また胸を張って結果報告できるように頑張りますので

    宜しくお願いいたします。

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  3. タクシードライバーKさま、コメントありがとうございます!

    ご無沙汰しています!仙台はとても寒いのでしょうね!でも仙台の人たちのパワーで街はあったかいのかな、そう思います!

    >昨日吉野や

    笑)同じく吉野やフリークなのですね!同志!やはり吉野家はいいですねー、お心使いありがとうございます!Kさまもどうかお体壊されないように!

    >平先生に


    それは良かったです!全然怖くないですよ!優しい人です!どうも誤解されやすいようで・・・

    来年も頑張って、仙台から日本を盛り上げてくださいね!良いお年を!

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  4. 柴部さま、コメントありがとうございます!

    >1日5回は

    ありがとうございます!ぜひ頑張って更新します!でも1日5回更新は無理かな(笑)

    >頼みすぎて

    そうなんですよね、いつも皆に叱られます。でも、つい頼んでしまう・・・

    >ページをめくるよう

    とても嬉しい表現です!ありがとうございます!

    >来年は

    はい、ぜひ頑張って目標を達成しましょう!結果報告お待ちしていますよ!来年も宜しくお願いいたします!

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  5. え゛、牛丼の一時間半後に天ぷら蕎麦の大盛り? 凄いコヤシの量。 まだまだ成長なさりそうですね。 アーメン!(ラーメン、チャーシューメンは、夜食? チャーシューになった豚さんに一撃?)

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  6. shishinさま、コメントありがとうございます!

    >牛丼の1時間半後

    お恥ずかしい限りです!これ以上成長するとおすもうさんになってしまいそうです!最近ずいぶん太り始めて、困っているのです!

    >ラーメン

    食べたい・・・今から食べようかな・・・
    是非また覗いてくださいね!

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  7. >食べたい・・・今から食べようかな・・・

    太っ腹なサンタマンは結構ですが、太りすぎて豚と間違えられて 石を投げつけられないように。

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  8. shishinさま、コメントありがとうございます!

    >太りすぎて

    本当ですね!石投げられたらとっとっとと逃げるようにします!
    まあでも、この歳になると体を維持するのも大変で(笑)つい太ってしまいますね!年末年始、食べ過ぎないよう注意します!shishinさまもお体にお気を付けてお過ごしくださいね!

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  9. 廣田会長、こんばんは。

    面白すぎて、わかるわかるってニヤけながら
    読ませて頂きました!

    海老天も何本も食べたいです(笑)

    幼少期に貧しかったので、海老とか寿司とか焼肉とか、
    死ぬほど食べてみたいっていう欲求があるんですよね。

    でも、やっぱり好きな物でも
    何日も連続で食べれないものなのでしょうね。

    ムチャプレのお寿司応募しましたが、念が足りなかったみたいです(笑)来年こそは・・・

    会長が今でも吉牛に行かれていることに、成功しても変わらない価値観というかそういうものをお持ちで素晴らしいなと思いました。

    今年はコヤシブログに出会い、色々な事を学ばせて頂けた
    事に本当に感謝しています!

    来年も面白くて学べるコヤシブログを楽しみにしています。

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  10. 龍さま、コメントありがとうございます!

    >面白すぎて

    ありがとうございます!お喜び頂ければ何よりです!同じ思いをされておられるのですね!

    >幼少期に

    そうなんですよ、私もそうで、今でも残すのもったいなくて・・・対肉とかも多く頼んでしまいますし・・・

    >今でも吉牛

    はい、立ち食い蕎麦も、ココイチのカレーも大好きです!とくに吉牛とココイチは絶対外せないですね!

    >来年も

    こちらこそ、来年も宜しくお願い申し上げます!良いお年をお迎えください!

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